テーマパーク・観光まちづくり学ゼミのフィールドワーク。移動手段としてだけでなく、観光地の新しい魅力にもなる鉄道の魅力とは?(流鉄流山線)

テーマパーク・観光まちづくり学ゼミナール

地域の魅力を生かす「ローカルデザイン」とは?
日本各地の土地と暮らしに隠れた魅力を再発見。ビジネス思考を学び、新しい価値をつくりましょう。


テーマパークの考え方をまちづくりに応用。テーマパークについて深く学び、テーマパークの知識と実践を組み合わせて、地域振興を含んだ観光プランニングと「ローカルデザイン」を学びます。ローカルデザインとは、地域の魅力・個性を発見、活用して、新しい経済をつくり出す取り組みのこと。本ゼミナールでは、まずビジネスの軸となる考え方(ビジネス思考)を身につけるため、実社会では事業計画検討や市場分析を行う際に用いられる「SWOT分析」の手法や、投資先の選択基準に環境問題に対する姿勢や貢献度といった新たな評価基準を取り入れた「ESG投資」などについても学びます。そしてフィールドワークでは、各地域の関係者との対話や、現地の観察を通して「観光まちづくり」と「地域経営」について理解を深め、文献資料などから得た知識と自分自身の体験とを結びつけて、考察に生かします。ビジネス思考から地域の新たな価値を見つけましょう。

大塚 良治 先生
常に身の回りの出来事やニュースに対して「なぜだろう」と疑問を持つことから学問はスタートします。「考えること」を楽しめるようになることがこの分野に限らず学問をする魅力です。

Student Interview

広く学び、現地を訪れて体感する、
土地の魅力と観光学のおもしろさ。


「フィールドワーク研修」では、鉄道による地域活性化の事例として、近県を走るいすみ鉄道や真岡鉄道について調査。また国土交通省主催の「水の里の旅コンテスト」にも参加しました。水と関わりが深い地域のツアーを企画するもので、私たちが注目したのは茨城県の霞ヶ浦。メンバーと一緒に現地調査を行い、その魅力が伝えられるプランを検討する中で、あまり目立たない観光地にも、必ずおもしろい要素が隠れていることを実感しました。

社会の変化に対応するために、
地域再生・まちづくりもアップデート。


石炭鉱業から観光産業へと地域経済の軸を移行させた「スパリゾートハワイアンズ」(福島県)の成り立ちについて学んだことが、特に印象に残っています。そしてニーズや価値観がさらに多様化する現在、地域ブランドの確立には「地域資源」をどう生かすかがポイント。地域再生やローカルデザインを考える上で、現状と課題を見つめ直し、時代に沿った変化のしかたを考えるなど、まちづくりのあり方をアップデートさせることが必要なのかもしれません。