3年次 「海外専門研修」

海外でのフィールドワークは、「生」の多文化に触れ、多様な価値観を知り、国際社会のもつ課題を発見する力を鍛えます。5つ程度のメニューから一つのプログラムを選択し、大学で十分な事前学習を行ったのち、教員が引率して海外での宿泊を伴うフィールドワークを実施します。
※選択科目

プログラム事例

プログラム1. 台湾のレジャーと国立公園

台湾と日本との間に国交はないが、実質大変交流の盛んな地域で、台湾に行くと日本の植民地時代の遺構があちらこちらに残っており、なぜか古き良き時代の日本にタイムスリップした気持ちになる。本研修では日本の植民地時代に指定された3カ所の国立公園:大屯(現在の陽明山大屯山)、次高・タロコ(現在の雪山と合歓山)、新高・阿里山(現在の玉山と阿里山)を訪問。日本の統治時代に木材を運搬する目的で建設された阿里山森林鉄道をはじめ、タロコ国立公園では原住民のタイヤル族が経営する宿に宿泊し、富士山(3,776m)に次いで2番目に高い北岳(3,193m)より高い合歓山(3,275m)の頂上まで雲海を抜けてドライブする。台北市内の国立故宮博物院やTAIPEI101等の有名な観光スポットも視察。また、オフには夜市も楽しむ。

プログラム2. ヨーロッパの文化財調査と国連研修

本研修では、国連( UN ジュネーブオフィス)および UNESCO における専門研修が含まれており、専門官よる国連の国際政策や専門プログラム、世界遺産を始めとする文化遺産保護活動等に関するレクチャーを受講することができる。二番目に重要なのが、 学生が主体となり自ら実践的行う世界遺産、歴史的建造物および文化的景観に関するグループ調査(アムステルダム、オルレアン、ケンブリッジ、リージェントカナル等)である。その他、引率教員による歴史地区や博物館での文化財に関する専門レクチャーが随時行なわれ、海外における歴史的建造物保護や保存修復や活用の現況、文化的景観の保護の実際などについて学ぶ。また、西洋美術の基礎となるヨーロッパの文化や歴史、年代ごとの形式や意匠的特徴などについても同時に学習する。

主な調査地
ロンドン:世界遺産『ウェストミンスター宮殿、ウェストミンスター大寺院及び聖マーガレット教会(文化遺産・1987 登録)』
パリ:世界遺産『セーヌ川河岸(文化遺産・1991 年登録)』、『ベルサイユ宮殿(文化遺産・1979 年登録)』
博物館:大英博物館、ナショナルギャラリー、ルーブル美術館、オルセー美術館、ポンピドゥセンター、パリクリュニュー中世美術館
歴史的建造物:バッキンガム宮殿、サンパンクラス駅、ノートルダム寺院、パンテオン、サントシャペル等

プログラム3. オーストラリアのエコツーリズムとインタープリテーション

サステイナブルツーリズムとは「持続可能な観光」という意味で、環境や文化遺産、自然資源等の過度な商業化による悪化を避け、破壊することなく持続的に本来の姿を維持し続けるように管理運営する観光の形態で21世紀の新しい観光のあり方として注目を浴びている。本研修はエコツーリズム推進で有名なオーストラリアクイーンズランド州を訪ね、オーストラリア最大の観光保養地として知られるゴールドコーストを拠点に、世界遺産、国立公園、ワイルドライフサンクチュアリ等でエコツーリズム認証制度やインタープリテーション等についての研修を行う。

プログラム4. ベトナムの環境国際協力及びサステイナブルツーリズム

ベトナム最高峰のファンシパン山(海抜3,143m)を望み、世界の棚田七選にも選ばれた美しい田園風景が広がる地域制のホアンリエン国立公園を訪れる。また、その拠点となるサパは少数民族のメッカといわれ、多くの少数民族を目にすることができる。その周辺の村々に居住する少数民族の生活安定と国立公園の貴重な動植物の保護につながる国際ボランティアを自然保護とエスニックツーリズムの観点から行う。


プログラム5. シンガポール研修

シンガポールは観光を政策的に重視し、観光が主産業に成長している国である。元々、観光資源に乏しかったシンガポールがどのように「観光立国」を成し遂げたか、現状を知ることを旅の目的とし「多民族社会シンガポール」「熱帯の自然保護と活用」をテーマに、観光資源を見て回る。華人、マレー系、インド系、ヨーロッパ系の民族の文化が観光に活用され、「多様性の中の統一」というシンガポールのスローガンを実感することができる。また、都市国家の中に熱帯の自然が残され、活用されている様子を見学する。

プログラム6. 韓国の大学生と交流

韓国・釜山外国語大学校を訪問し、日本語やホスピタリティを学ぶ学生と交流会を行い、両国の学生生活や観光、芸能、文化など多くのテーマについて意見交換を行う。また在釜山総領事館を訪問し、日韓関係や両国の文化など、幅広いテーマを学習する。



プログラム7. イタリア文化遺産研究 古代ローマからルネッサンスまで

イタリア各地で、世界遺産の遺跡、歴史的建造物、文化的景観、芸術の保存修復について学び、「本物」と向き合い研究を深める。具体的には、ローマとフィレンツェで歴史的建造物および博物館の調査、ヴェネツィア、ポンペイで遺跡や歴史地区、文化遺産などの調査を実施する。研修の成果は、学会での発表や卒業研究へとつなげていく。

プログラム8. イタリアにおける旅行形態とライフスタイルの構築

イタリア人の生活哲学と言われているマンジャーレ(食)、カンターレ(音楽)、アモーレ(愛情)の実態をとらえることを目指す。ローマ、フィレンツェ、ボローニャ等の都市で、生活の基本であるメルカート(市場)と、イタリア人が生活の場でよく利用する各種バール(喫茶店とコンビニやキオスク、時には食堂と居酒屋を兼ねる)を訪ねる。スローフード発祥の地、北イタリアの都市ブラで、食科学大学を見学する。