日本オリンピックミュージアムと国立競技場を訪れ、オリンピックの歴史と東京2020大会のレガシー(社会遺産)について学ぶ。

スポーツ社会学ゼミナール(公共)

スポーツが、私たちの社会に果たす役割とは?
キーワードは「スポーツ×社会×公共性」。現代社会におけるスポーツのあり方を考えていきます。


世界中からアスリートが集まる大規模な国際大会は、開催地の社会や経済にさまざまな影響を与えます。大会に向けて建設・整備されたスタジアムや交通機関は、開催後も都市に残されます。また、それまであまり知られていなかった競技が注目され、身近なスポーツとなって、新たな市場を生み出すこともあります。一方、商業化の悪影響や環境問題、あるいはジェンダー問題といった社会の課題が、スポーツによって浮き彫りにされることも少なくありません。
本ゼミナールでは公共の場におけるスポーツの姿を捉えながら、競技スポーツや生涯スポーツの課題を通じて、現代におけるスポーツの魅力と問題点を明らかにしていきます。フィールドワークでは日本オリンピックミュージアムや国立競技場で「レガシー」の意義を探るほか、地域のスポーツクラブなど選手育成に関わる施設を訪問し、インタビュー調査やデータ収集などを行います。

野上 玲子 先生
スポーツの現場へ行き、議論し、「本質を問うこと」が、最大の魅力です。学ぶ上で大事なことは、「自分の頭で考え、自分の言葉で自分の意見をきちんと言える力」を身につけることです。この力は皆さんにとって大きな武器となります。

Student Interview

スポーツ社会学を学んで実践、
バスケットボールを捉える3つの視点。


サークルに参加するほか、地域の体育館でも仲間と一緒にバスケをプレー。プロや学生チームの試合を観るほか、地元・千葉のプロチームの興行(試合会場)でのアルバイトや、バスケットボールスクールのアシスタントもしています。スポーツとのいろんな関わり方を学んだことで、行動範囲や考え方が変化しました。今後は特に「生涯スポーツ」について学び、スポーツがいかに現代の生活を潤わせることができるかを考えていきたいと思っています。