社会学部
現代社会学科

葛西神社(東京都葛飾区)にて酉の市祭礼を調査。縁起熊手に込められた由来や成り立ちを、祭の中で学ぶ。
民俗学は、地域の習慣や生活様式、祭礼、妖怪といった、人々の暮らしに受け継がれてきた文化の研究を得意としています。これらは“古き良き伝統文化” などと紹介されがちですが、決して過去のものではありません。さまざまに変化しながら、現在の暮らしの中に生き続けているのです。
本ゼミナールでは、主に戦後~高度成長期~現代に至る生活の変化をたどり、私たちの生活や考え方の中にある“生きた伝統文化”を探究します。「コロナ禍の生活」「令和大礼」「アニメ聖地巡礼」「妖怪とまちおこし」「テーマパーク」「祭りとイベント」「就活祈願」など、自らが興味を持ったこと、発見したテーマを掘り下げていく学びが魅力。文献、マスメディアやネット、行政資料などから情報を集め、フィールドワークでたくさんの人に会って話を聞いたり、街や暮らしを観察したり。そうした「質的調査」から、日常の中にある文化とその変化について考えます。

林 承緯 先生
日本には各地にさまざまな祭りがあり、全国でおよそ三十万件が行われているほど、日本人は祭りを好むと言われています。祭りは、各地で長年伝えられてきた文化の粋であり、生活の知恵や美しさが詰まっています。祭りは信仰の表現として各地で行われ、地域の伝統や特色を守り続けています。私たちは身近な祭りを通じて、過去を知り、未来を探求することができます。これは民俗学の重要なアプローチでもあります。
Student Interview
ゼミでは、地域の七福神めぐりや、酉の市での聞き取り調査などを行いました。風習や、ふだんの習慣も、その歴史や意味を調べると見えてくる魅力があります。たとえば自分の家(地元)と友人の家の「当たり前」を比較するだけでも、地域性が現れます。こうして、人々が紡いできた暮らしや文化、風習を捉え直していくことにおもしろさを感じています。