江戸川大学では、3年次に所属したゼミナールで専門研究を行い、4年次には卒業論文を執筆します。各ゼミの指導教員は卒業論文のうち優秀な論文を優秀論文として推薦します。優秀論文発表会では、優秀論文を執筆した学生がプレゼンテーションを行い、最も優秀な論文が選考されます。

2023年度優秀論文

「家族関係が子どもの性格形成に及ぼす影響―大学生へのアンケート調査からの考察―」
榎本 唯さん

【論文概要】
「家族関係」という複合的な視点から、子どもの性格形成に及ぼす影響について明らかにした論文です。きょうだい位置、異性きょうだいの有無、親の養育態度、両親からの呼ばれ方、両親との会話量、家族の雰囲気などの要素と性格についてアンケート調査を実施し、先行研究との比較分析を行いました。得られた結果のなかでも、特に興味深い点は、父親との会話量・コミュニケーションの有無が性格形成に大きな影響を与えているということです。

【選考のポイント】
研究目的の明確さ、徹底した先行研究、問いに対する設問設計と分析力に優れていました。発表においては、得られた研究成果を簡潔明瞭にプレゼンテーションできていた点を高く評価していただきました。ご自身が保育者となった際に、本研究が子ども理解の一助になればと真摯に取り組まれたものですが、ぜひ実践に生かしてほしいと思います。