多様なテーマから、学びを深め、研究する。自分自身の視点を発見する。

旭彩希先生のゼミでは、東京おもちゃ美術館へ。体験や見学を通して、おもちゃと保育の関わりについて理解を深めた。

積み上げてきた知識、そして実践での経験を生かして、より専門的な学びに挑戦。
自分自身のテーマを発見し、研究を行うための準備を進めます。


大学の先生は、それぞれの専門分野やテーマを持つ研究者でもあります。その研究の一端に触れ、自分自身の学びの専門性を高める場となるのが「専門ゼミナール」(3年次)です。ここで扱われる内容の幅広さと奥深さは、大学ならではの学びの魅力を改めて感じさせてくれるものです。
ゼミナールで扱われるテーマには、「実験・調査によって集めたデータをもとに、子どもの発達を心理学の視点から研究する」「子どもへの虐待、貧困といった問題に着目し、子どもの最善の利益と、それを保障する方法について考える」などのほか、子どもと音楽との関わり、子どもと博物館の関わり、児童文学、あるいは子どもに対するスポーツ指導についてなど、複数の学問領域を重ね合わせたテーマもあります。
自分の興味や志向に合わせて所属するゼミを選択し、担当する先生の研究分野を中心に学びを深めて、専門的な知識と研究の手法を身につけます。そして実践の中で気づいたことや、自分が好きなものと子どもとの関わりなど、自らの視点をゼミでの学びと結び合わせて発見したテーマが、4年次の卒業研究へとつながっていきます。

Student Interview

保育の現場で行われる「食育」とは?
学外での経験も興味のきっかけに。


保育や幼児教育に関する研究論文を目にする中で特に興味を持ったのは「食育」のこと。私自身も食べることが好きなので、畑での栽培や給食など、保育施設で行われている食育活動の取り組みと、その活動による子どもたちへの影響などについて研究していきたいと考えています。また「東京おもちゃ美術館」を見学して、食育と関連したおもちゃにも興味が湧いてきました。ゼミでの学びと学内外での体験が、興味を広げるきっかけになっています。

子どもに関わる、さまざまな視点。
仲間からの質問が研究のヒントに。


ゼミでは、所属する学生がそれぞれの卒業論文に向けて研究テーマを絞り込んでいきます。自分が興味を持ったテーマについて説明し、質疑応答や議論を重ねるうちに、他者の意見を取り入れながら、さらに考えを広げていけるようになりました。ゼミ生からの思いもよらない質問が、新しい切り口の発見につながっていくことも。いろいろな視点から考えられるようになったことは、ゼミでの学びを通して成長したことのひとつだと思います。