石橋 美香子

人間心理学科 講師
博士(学術)

専門は発達心理学(子ども学、子どもを取り巻く環境要因の検討)です。子どもの発達や育ちに関心があり、上越教育大学大学院、英国ランカスター大学大学院、お茶の水女子大学大学院で、乳幼児期の研究を進めて参りました。また、国立教育政策研究所、東京大学発達保育実践政策学センター、同志社大学赤ちゃん学研究センターにて乳幼児期の発達、保育者の実践知に関する研究にも携わらせていただきました。これまで取り組んできたことが、少しでも皆さんのお役に立てればと思っております。

研究分野:心理学
専門分野:発達心理学(子ども学)


主に乳幼児期の子どもの発達と、それを支える養育者や保育者の関わりについて研究しています。発達心理学の理論をもとに、子どもが育つ環境や支援のあり方を多角的に捉え、子どもの発達や育ちをより深く理解することを目指しています。

専門分野の魅力・学ぶ上で大事なこと


子どもが見ている世界を明らかにしようとすることは、容易ではありませんが、とても奥深く、魅力的な営みです。
子どもの世界を理解するには、物事を多面的に捉える視点とともに、養育環境など子どもを取り巻くさまざまな要因について考えることが大切です。
理論と実践を結び付けながら、現実に生きる子どもの姿に目を向け、子どもの「育ち」とは何かを深く学んでほしいと思います。

研究テーマ


子どもが日常の中で見せるさまざまな行動を手がかりに、子どもの認知や行動の発達、そしてそれを支える環境とのかかわりについて研究しています。例えば、「スケールエラー」と呼ばれる、小さなすべり台に無理に乗ろうとするなど、乳幼児期特有にみられる現象を研究しています。
スケールエラーとは、非常に小さな物体に、幼児が自身の体を当てはめようとする行動のことで、子どものモノの認識のあり方を考えさせられる興味深い現象です。観察・実験・脳活動計測など多様な手法を用いて、子どもがどのように世界を捉え、モノとかかわろうとしているのかを明らかにしています。また、乳幼児期の「やり抜く力(非認知的能力)」や、子どもの育ちを支える保育者の専門性の形成過程についても研究を進めています。

最近の研究活動


乳幼児期のやり抜く力に関する研究、養育者と子どもの関わり、保育者の専門性開発に関する研究などを行っています。

担当科目


発達心理学I・II、発達心理学演習、心理学実験II、基礎ゼミナールA・B、人間心理学特殊講義、専門ゼミナールI・II、卒業研究

趣味


始めたばかりで下手ですが、バレエとピアノ。
博物館や科学館に行き、古生物や植物を見ることも好きです。