山本 隆一郎

人間心理学科 教授
博士(人間科学)、公認心理師、臨床心理士、専門健康心理士

東京生まれ東京育ちです。早稲田大学人間科学部に入学後、同大学大学院の修士課程・博士後期課程に進学しました。日本大学医学部公衆衛生学分野専修研究員、上越教育大学大学院学校教育研究科臨床・健康教育学系において助教、講師、准教授として勤務し(兵庫教育大学大学院連合学校教育学研究科博士課程を併任)、2016年4月に江戸川大学に着任しました。また研究の傍ら、臨床心理士を目指す大学院生の教育・臨床指導や、私自身も臨床心理士として心療内科を中心に心理臨床活動を行ってきました。現在は、人間心理学科の教員としての仕事以外に、睡眠研究所の研究員、心理相談センターでの相談員をしています。

研究分野:心理学
専門分野:臨床心理学・睡眠学


臨床心理学は、不適応・苦悩・障害・人格的成長といった答えが一つに定まらない事柄(幸せや周囲の他者と一緒に素敵に生きるということ)を扱う学問です。特に、認知行動療法という心理療法に基づく睡眠問題の理解と支援を専門としています。

専門分野の魅力・学ぶ上で大事なこと


専門知識だけでなく、日々の生活の中で、多角的に物事を考え、自分自身がどのように感じ、考え、行動し、周囲と付き合っているかを振り返っていくことがとても大事です。

研究テーマ


睡眠行動医学(Behavioral Sleep Medicine)

睡眠行動医学とは、「生涯発達における正常な睡眠や障害された睡眠の背景にある行動的・心理的・生理的要因に関する研究と、睡眠障害や睡眠障害が併存する他の障害に対する実証に基づいた行動的・心理的な予防法と治療法の開発および臨床実践とを包括する研究分野」です。
眠れない、日中眠くて困る、睡眠ー覚醒のリズムが乱れてしまう、睡眠中になんらかの異常が起きるといった睡眠の問題の理解と予防や支援に関する研究を行っています。
現在は、不眠の人に特徴的な情報処理(睡眠に関連した刺激ばかりに気がとられてしまうという注意バイアス)に関する基礎研究や睡眠問題予防のための睡眠教育のあり方に関する研究や実践、睡眠問題に関する疫学・公衆衛生学的な研究などを行っています。

最近の研究活動


専門ゼミナールなどでは、学生さんと一緒に睡眠行動医学研究を行っています。調査研究や実験研究、系統的レビュー、二次分析研究などを通じて、身近な睡眠問題の予防や支援、睡眠と心身の健康との関連に関する基礎的な研究を行っています。

担当科目


臨床心理学概論(臨床心理学)、健康・医療心理学(健康カウンセリング概論)、心理学的支援法、心理演習、人間心理学特殊講義、基礎ゼミナールA・B、専門ゼミナールI・II、卒業研究

趣味


音楽を聴くことと、自分で何かを作ることが好きです。音楽は、なんでも好きですが、特にイギリスのブリストル発祥の音楽やいわゆる渋谷系と呼ばれる音楽が好きです。自分で何かを作ることとして、週末にDIY(ちょっとした家具・ガジェット作りなど)、電子工作(最近は、パルスオキシメーターを自作しました)、料理(ゼミ生さんにおすすめレシピを紹介したりも…)などをしています。よい完成品を目指すのではなく、自分の好きなものを自分の好きなように作ってみる時間を持つことはストレス解消にとてもいいのでおすすめです。