浅岡 章一

睡眠研究所長
人間心理学科 教授
博士(人間科学)

福島大学の教育学部を卒業後、同大学大学院教育学研究科を修了。その後、早稲田大学大学院人間科学研究科の博士後期過程を修了しました。
早稲田大学スポーツ科学部で助手をした後、福島大学の理工学類でロボットハンドに関するプロジェクトに研究員として携わりました。その後、東京医科大学睡眠学講座の研究員・助教を経て、2013年度より江戸川大学で働いています。

研究分野:心理学
専門分野:実験心理学・睡眠学


ディスプレイに提示した刺激等への反応を参加者に求め、その正解率や反応時間を基に、ヒトの認知・知覚の仕組み (クセ) やそれに対する覚醒水準 (眠気)の影響などについて検討します。脳波を測定し課題中の脳活動を検討することもあります。また、呼吸や眼球運動、汗腺活動などを変数として用いて、こころの状態を検討することもあります。

専門分野の魅力・学ぶ上で大事なこと


残念ながら人間は完璧な生き物ではありません。ミスも多いし、すぐに忘れるし、ちょっとした事によって判断も狂います。我々の「こころ」には様々なクセ (つまり認知のゆがみ) が存在します。それらのクセを検討し、ヒトに対する理解を深められるのは実験心理学の魅力の一つだと思います。
心理学を学ぶ上では、ヒトの行動に関心を持つ事と、思い込みを捨ててデータを素直な気持ちで見つめる姿勢が重要だと思います。

研究テーマ


睡眠研究を専門としています。特に、乱れた睡眠習慣が認知や適応に与える影響について検討しています。眠気がどのようにヒトの「こころ」を変えうるのか、実験や調査によって明らかにしたいと思っています。

最近の研究活動


近年では、睡眠研究所スタッフの皆さんとの共同研究として、乱れた睡眠習慣が認知機能に与える影響が年齢によって異なるかを検討しています(Asaoka et al., 2025 Sleep and Biological Rhythms)。 また、眠気の感じやすさに関する個人差について身体内部の環境に対する感受性に着目して研究も行っています(Asaoka et al., 2025 PLOS One)。

担当科目


神経・生理心理学、実験心理学特殊講義、心理学実験、人間心理学特殊講義、実験心理学演習、心理学実験プログラミング、基礎ゼミナールA・B、専門ゼミナールI・II、卒業研究

趣味


車そのものより車の「運転」が昔から好きで、今もマニュアル車に乗っています。車での移動時間は私にとって気分転換の時間です。