年度を選択

2026.01.13

経営社会学科・酒向浩二ゼミナール学生が模擬株式で「大学生活ファンド」を組成

チームごとに意見を出し合いファンド組成に取り組む

社会学部経営社会学科の酒向浩二教授(専門分野:国際経済学)のゼミナールに所属する2年生は、金融経済教育推進機構が提供するシミュレーション教材「株式学習ゲーム」に取り組んでいます。

前期に行った個人ベースでの模擬株式投資の経験をいかし、後期はチーム単位で株式ファンドの組成を行いました。大学生の衣・食・住を重視した「大学生活必需ファンド」(ディフェンシブ型)と、余暇や長期休暇を重視した「大学生活充実ファンド」(オフェンシブ型)の2つのファンドを組成し、それぞれ消費者視点から企業の良い点、強み、特徴だけでなく、トランプ政策による影響や円安などを考慮し、今後の展望を示しました。

さらに、この2つのファンドを融合させて「大学生活ファンド」を組成し、1年間の学びの集大成としました。

■大学生活ファンドの投資内訳
大学生活必需ファンド(藤川要さん、田山漣さん、ス ピャエ ソンさん)
サイゼリヤ、FOOD&LIFE COMPANIES、良品計画、ZOZO、花王、東武鉄道

大学生活充実ファンド(國吉篤輝さん、ジョイス一瑳さん、大場優輝さん)
任天堂、セガサミー、オリオンビール、ラウンドワン、ネクステージ、JAL(日本航空)

■ゼミ生のコメント
本プロジェクトを通して、私たちは株式投資や企業分析を、これまで以上に身近なものとして捉えられるようになりました。これまで株価は、ニュースやSNSで断片的に目にする存在であり、「上がった」「下がった」という結果だけに注目しがちでした。しかし、ファンド組成に取り組む中で、株価の動きの背景には、私たち自身の消費行動や社会の変化が密接に関係していることを実感しました。

特に印象に残ったのは、「身近な体験が企業の成長につながっている」という点です。私たちは「身近な体験×成長性」をテーマにファンドを作成し、普段の学生生活の中で利用している企業を改めて見直しました。ZOZO、サイゼリヤ、FOOD & LIFECOMPANIES、良品計画などは、学生生活とは切っても切り離せない衣・食・住関連の企業です。時間や資金に限りのある大学生にとって、コストパフォーマンスの良さは大きな魅力であり、それが世界の消費者にも受け入れられていることを学びました。また、任天堂、セガサミー、ラウンドワンといった企業は、私たちにとって日常的な娯楽を提供する存在です。これらの企業は、単なるゲーム会社や娯楽施設ではなく、エンターテインメントや体験価値を通じて、長期的な成長が期待できると考えました。さらに、日本航空、ネクステージ、オリオンビールについては、旅行や遠出をする際に利用するサービスとして着目しました。飛行機、レンタカー、ビールといった存在は、大学生の旅行やレジャーと強く結びついており、観光需要の回復や人の移動の増加によって、企業価値が高まる可能性があることを学びました。これにより、株式投資は遠い世界の話ではなく、自分たちの行動が企業の業績につながる仕組みであると理解できました。

加えて、ディフェンシブ銘柄とオフェンシブ銘柄を組み合わせることで、ポートフォリオ全体の値動きを抑えられることも、実際の株価推移を通して実感しました。生活必需分野の企業は、派手な値上がりは少ないものの、安定した需要があり、ポートフォリオの土台として重要な役割を果たしていました。一方で、オフェンシブ銘柄は値動きが大きい反面、景気回復局面では高いリターンをもたらす可能性があります。このバランスを考えることが、投資の基本であると学びました。

最後に、本プロジェクトを通じて、私たちは経済ニュースを「自分ごと」として捉える視点を身につけることができました。物価上昇や円安、観光需要の回復といったニュースが、企業の業績や株価、そして自分たちの生活にどのようにつながっているのかを考える習慣が身についた点は、大きな成果です。

■酒向浩二教授のコメント
国際経済学は難解です。どうすれば、それを身近に体感できるのか、試行錯誤してきました。そこで、模擬株式売買を通じた企業の行動、その評価としての株価を通じた国際経済学の理解に1年間ゼミ生とみっちり取り組みました。結果的に、国際経済への理解力、企業経営への理解力に加え、学生のリサーチ力が飛躍的に高まりました。このリサーチ力は、令和時代を生き抜く力へと繋がります。今後も学生の皆さんの主体的な行動力に期待しています。

大学生活必需ファンドの発表

大学生活充実ファンドの発表