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2025.06.20

経営社会学科の酒向浩二ゼミナール学生が株式模擬売買で国際経済・日本経済への理解を深化

酒向浩二教授とゼミ生たち

社会学部経営社会学科の酒向浩二教授(専門分野:国際経済学)のゼミナールに所属する2年生が「株式学習ゲーム」に取り組んでいます。株式学習ゲームは、金融経済教育推進機構が提供するシミュレーション教材です。1,000万円の仮想資金を運用し、実際の株価に基づいて模擬売買を行うことができます。

ゼミ生たちは、投資シミュレーションを通じて経済や株取引への学びを深めています。

  • 藤川要さん(FOOD & LIFE COMPANIES、三菱商事ほか保有)

    「株価の上下を通じて、日本食の企業やインバウンド消費の成長性に興味を持ちました。社会と企業活動のつながりに注目するようになり、株式投資が「時事理解」にも役立つことを実感しています」

  • ジョイス一瑳さん(任天堂、セガサミーホールディングスほか保有)

    「値動きが比較的安定している銘柄を中心に、ディフェンシブ株の重要性を感じました。ニュースから株価の変化を予測する力を養い、情報への感度が上がったと感じます」

  • 大場優輝さん(サイバーセキュリティクラウド、日本電信電話ほか保有)

    「株価が下がっている中でも、今後成長が見込まれる半導体分野の企業に注目しています。株式を通じて必要な基礎知識を身につけることができました」

  • ス ピャェ ソンさん(ZOZO、明治ホールディングスほか保有)

    「予想通りに動いた銘柄もあれば、予想外だったものもありました。複数銘柄に分散投資することでリスクを減らせると実感。今後は身近な日用品企業にも注目していきたいです」

  • 田山漣さん(良品計画、サイゼリヤほか保有)

    「株価が上がるかどうかだけでなく、今後の成長性や応援したい気持ちで企業を選ぶ視点も持てるようになりました。情報収集や自分の考えを持つ大切さを学びました」

  • 國吉鷹輝さん(沖縄セルラー電話、サンエーほか保有)

    「紛争リスクや金属資源に注目し、今後は、鉄鋼や防衛関連株に注目しています。PERやPBRなどの指標を学び、企業の財務状態を数値で判断できるようになったことが大きな成果です」

■酒向浩二教授のコメント
この投資シミュレーションに取り組む狙いは、「国際経済・日本経済と日本企業の業績はリンクしており、それを株価が明確に反映していることを肌感覚で理解し、令和時代に必要な経済×経営のスキルを実践的に理解していくこと」にあります。

これまでのわずか8週間の実践の中でも、インバウンドやトランプ関税など、外部環境と株価の連動性に学生の関心が高まっています。『ワールドビジネスサテライト』を興味深く視聴したり、関税の影響や将来性を踏まえた投資判断に挑戦する学生も出てきています。

投資のテーマが多様化し始めているほか、PERなどの投資指標を学んだり、銘柄選定に決算情報の活用を意識したりと、どんどん視野を拡大していく学生たちを頼もしく思います。今後の展開をゼミ学生たちとともに楽しみながら、学びを深める手助けをしていきます。