2025.12.16

社会学部現代社会学科の佐藤秀樹准教授(専門分野:環境教育、環境社会活動、農業・農村開発協力)が、専門ゼミナールの一環として12月13日(土)に、埼玉県飯能市で「飯能市エコツアー」を実施しました。地域主体のエコツーリズムの取り組みを学ぶこのツアーに参加した学生は、地域の自然、歴史、文化を生かした持続可能な観光のあり方について、現地で学びを深めました。
今回のエコツアーは「飯能市エコツーリズム市民ガイドの会」の協力を得て、午前・午後の2回に分けて実施されました。午前の部では「里山を歩こう!」と題したツアーに参加し、天覧山周辺を歩きながら、里山の自然環境や土地利用の歴史、現在抱えている課題について解説をいただきました。能仁寺や十六羅漢など、自然と信仰・暮らしが密接に関わってきた地域資源を実際に巡ることで、里山が人々の生活とともに形成されてきたことを体感的に学びました。
午後は「飯能まちなか巡り」ツアーに参加し、江戸時代中期から昭和期にかけての飯能の発展を物語る歴史的建造物や街並みを見学しました。店蔵絹甚をはじめとする貴重な建物や通りを歩きながら、林業や商業を背景に発展してきた飯能のまちの成り立ちや、文化資源を観光に生かす工夫について理解を深めました。
学生たちは自然環境だけでなく、歴史や文化、人々の暮らしそのものがエコツーリズムの重要な資源となっていることを実感するとともに、住民主体で取り組む意義や、継続に向けた課題についても考察を行いました。今回のフィールドワークを通じて、地域に根ざした持続可能な社会づくりについて、現場から学ぶ貴重な機会となりました。今後も本学では、学内の学びと地域での実践を結びつけた教育活動を通じて、学生の主体的な学びと社会理解を深めてまいります。





