年度を選択

2025.11.14

「環境社会学概論」でアース製薬株式会社の浜口唯衣氏を招き特別講義を実施

社会学部現代社会学科の佐藤秀樹准教授(専門分野:環境教育、環境社会活動、農業・農村開発協力)が担当する科目「環境社会学概論」において、10月31日(金)にアース製薬株式会社経営統括本部CSRサステナビリティ推進部の浜口唯衣氏を講師としてお招きし、同社のサステナビリティ経営と環境保全への取り組みについて学ぶ特別講義が行われました。

浜口氏からは、アース製薬の企業理念「生命と暮らしに寄り添い、地球との共生を実現する」のもと、虫ケア用品や衛生用品、消臭剤など、私たちの暮らしを支える製品づくりの背景にある環境配慮や研究開発の工夫について、具体的な事例を交えてご紹介いただきました。

講義では、植物と害虫の関係、農薬に関する正しい知識と安全性、そして食料生産におけるバランスの重要性などについても学びました。学生たちは、「元気な植物よりも、弱って細胞壁が柔らかい植物のほうが虫がつきやすいこと」や、「農薬は危険という一面的なイメージではなく、適正に使えば植物を守る“薬”であること」など、多くの新しい発見に驚きの声を上げていました。

■受講した学生の感想

  • 「農薬=危険」という考えが変わり、科学的根拠に基づいて考えることの大切さを学んだ。
  • 天然だから安全とは限らないと知り、“安心”と“安全”の違いを理解できた。
  • 普段何気なく使っている虫よけや消臭剤の裏に、社会や環境への思いや努力があることに気づいた。

■佐藤秀樹准教授のコメント
環境社会学では、食と農をテーマに、人間の生活と環境との関係を“社会のしくみ”として捉え直すことを重視しています。今回の講義は、企業の具体的な取り組みを通して、持続可能な社会づくりに向けた“実践と学びのつながり”を実感する貴重な機会となりました。