2025.10.23
メディアコミュニケーション学部情報文化学科の松尾由美准教授(専門分野:社会心理学、教育工学)が、埼玉県越谷市内の小中学校3校で「インターネット上における人権教育」をテーマに、夏季教員研修を実施しました。8月20日(水)に越谷市立明生小学校及び越谷市立平方小学校、9月1日(月)には越谷市立中央中学校でそれぞれ研修を行いました。
GIGAスクール構想により1人1台の端末が整備され、適切なインターネット利用に関する教育の重要性が一層高まっています。松尾准教授は講演内で、インターネット上でなぜ人権侵害に関わる問題が起こるのかを、心理学的メカニズムを背景に説明しました。その上でインターネットで子どもたちが、人権侵害に関わる問題の被害者にも加害者にもならないためには何が必要か、先生方と一緒に考えました。
夏休み中の暑い時期での教員研修でしたが、参加した先生方からは「子どもとたちと大人ではインターネットへの理解にギャップがあることが理解できました。また、ワークや他の先生方との話し合いを通じて、子どもたちにインターネットの利用についてどのように指導すればよいのか考えることができました。今回の研修の内容をもとに、単にインターネットの利用を制限するのではなく、教職員も子どもたちと一緒に勉強をして、インターネットをよりよく活用していきたい」などの感想をいただきました。今回の研修は、先生方が最新の知見について学びを深めるとともに、今後の子どもたちへのインターネットに関する指導のあり方について改めて考えるきっかけとなりました。