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2025.09.25

現代社会学科・佐藤秀樹准教授がバングラデシュで環境教育と人材育成を実施

佐藤秀樹准教授とBEDSスタッフたち

社会学部現代社会学科の佐藤秀樹准教授(専門分野:環境教育、環境社会活動、農業・農村開発協力)は、事業の企画立案及び専門家として参加している「バングラデシュ・ジョショール県の零細ヤシ糖生産者と花卉農家の6次産業化を通じた生計向上プロジェクト(日本NGO連携無償資金協力)」の一環として、現地の環境NGO「Bangladesh Environment and Development Society(BEDS)」のスタッフ研修及び小学校での環境教育プログラムを実施しました。

9月10日(水)、クルナ市にあるBEDS本部で行われた研修では、「地域資源をどう活かし守るか」をテーマに、スタッフ9名が水・森林・魚・土壌といった資源を題材にグループ討議を実施しました。また、日本の「もったいない文化」や学校での環境教育の事例、農泊(農家民泊)の取り組みを紹介し、バングラデシュでの応用方法について意見交換を行いました。最後には参加者が一人ずつ「明日からできる小さな行動」を宣言し、実践への意欲を高めました。

翌11日(木)には、ジョショール県のT.P.M Khajura公立小学校で「土づくり」をテーマに授業を行い、4年生と5年生の生徒約40人が参加しました。授業では、ミミズや微生物など「土の仲間」の役割を紹介した後、佐藤准教授が作成したカードを用いて「土に良いもの/悪いもの」を分類する活動を実施。最後には「土への約束カード」を作成し、「ミミズを大切にする」「土をきれいにする」といった約束を絵とともに表現しました。子どもたちは完成したカードを家に持ち帰り、学びを家庭にも広げました。

佐藤准教授は今回のプログラムを通じて、「健康な土壌は健康な暮らしにつながる」というメッセージを伝え、地域に根ざした環境教育の重要性を強調しました。本取り組みは、現地の環境NGOや学校との協働を通じて、持続可能な社会づくりに貢献するものとなりました。

BEDS本部での研修

小学校でのカード作り

参加した小学生たち