2025.09.24
佐藤秀樹 准教授
社会学部現代社会学科の佐藤秀樹准教授(専門分野:環境教育、環境社会活動、農業・農村開発協力)が、一般財団法人日本環境衛生センター発行の隔月刊誌『生活と環境』(2025年9月号)に寄稿しました。寄稿文のテーマは「正しさより楽しさを ―『おすそわけ』で広がる新しい環境行動のかたち」です。
佐藤准教授は本稿で、気候変動や生物多様性の喪失といった深刻な課題に直面する現代社会において、従来の「義務感」や「正しさ」に基づく呼びかけだけでは人々の行動が持続しにくい現状を指摘。そのうえで、「楽しさ」や「共感」から始まる“おすそわけ文化”の重要性を提起しています。具体例として、東京都世田谷区の都市農園による子ども食堂への野菜のおすそわけ、神奈川県川崎市での廃材活用のワークショップ、高校生によるマイボトル運動などを紹介。こうした身近で小さな実践が「共感の輪」として広がり、持続的な社会変革につながる可能性を示しています。
「義務感よりも共感を、正しさよりも楽しさを。あなたの『ちょっとやってみた』が未来を変える第一歩になる」と佐藤准教授は呼びかけています。