2025.09.11
松尾由美准教授による事例紹介
江戸川大学研究推進委員会は、9月8日(月)に駒木キャンパスにて「分野横断研究懇親会」を開催しました。江戸川大学の2学部6学科、基礎・教養教育センター、及び国際交流センターから、専任教員24名が参加しました。この会は、江戸川大学における研究活動のさらなる推進を図る方策の一つとして「分野横断的な研究の推進」をねらいとして開催されています。
2024年度の初開催から約1年を経て、第2回となる今回は、すでに始動している分野横断研究の2事例が紹介されました。
1例目は、メディアコミュニケーション学部こどもコミュニケーション学科の大塚紫乃准教授(専門分野:発達心理学)とメディアコミュニケーション学部情報文化学科の松尾由美准教授(専門分野:教育工学、情報社会学、社会心理学)による、保育現場でのICTツールの活用に関する共同研究です。
この研究では、日本語を母語としない家庭の子どもや初対面の友達とも一緒に楽しめるゲームの開発を目指し、両ゼミの学生も参加して「AIによる画像認識を活用した体を動かしながら2人で協力して遊べるゲーム」を完成させました。完成したゲームは、8月5日(火)に開催された「第13回サイエンスセミナー in 江戸川大学」において、近隣地域の子どもたちに体験してもらい、大変好評を得た様子が報告されました。
2例目は、こどもコミュニケーション学科の中島金太郎講師(専門分野:博物館学史、歴史考古学)と、情報文化学科の山口敏和准教授(専門分野:教育工学、情報教育/宇宙工学、プラズマ科学)による共同研究です。
本研究は、3次元計測に関する公開技術の活用方法を評価・検討するもので、学生指導用教材の作成も視野に入れています。全国大学博物館学講座協議会東日本部会からの助成も受けて研究を推進中であることや、8月30日(土)には流山おおたかの森駅南口「森のまち広場」で開催された「防災万博 in Nagareyama」にて、その成果の一部を公開することができたことも報告されました。
事例紹介の後には、6名の教員から分野横断的な研究推進のさらなる可能性について話題提供があり、引き続き活発なディスカッションが展開され、懇親会は盛況のうちに終了しました。
今回の取り組みを契機として、多様な学部・学科を有する江戸川大学の特徴が、研究推進の面においても強みとなって発揮されることが期待されます。
中島金太郎講師による事例紹介
<参考リンク>