vol. 37 2016年12月21日

「できないと思っていたことでも、できると思っていれば、できるようになる」

どうして江戸川大学を選んだのですか?

 地域に貢献できるような勉強をしたいと思ったからです。現代社会学科では、観光や自然、文化など、さまざまな観点から地域を知ることができる勉強ができると思い、入学しました。地元の茨城で子ども会活動と演劇活動をしていたので、地元に帰ることもでき、地元を外からも見ることができる立地がよいと思ったからです。
AO入試を受験したのですが、その理由は、入学を早く決め、子ども会活動に専念したいと思ったからです。

ゼミではどんな研究をされていたのですか?

 地域についてさまざまな研究ができる現代社会学科ですが、その中で私がテーマに選んだのは「社会教育」です。ゼミでは社会教育主事の資格をとりました。その実習の授業で、自然の家での8泊9日のキャンプに参加しました。問題を抱えた中高生との体験活動を通し、短期間で人間が大いに成長することに感動し、社会教育施設で働くということを強く意識しました。
卒業論文では、地元の子ども会にアンケート調査を行い、その結果をまとめました「地域の子どもは地域で育てる」という言葉があります。子どもが育つためには学校や家庭以外に地域で活動できる場所が必要で、私がずっと関わってきた子ども会を存続させたいという気持ちがありました。

ゼミ以外では大学で何をされていましたか?

 ヘルプデスクに入り、4年間務めました。主に広報担当として、ヘルプデスクが学生にとって親しみやすくするために、SNSやポスター、チラシによる情報発信をしました。
4年目には「人間学総合基礎演習」という授業の中で演劇活動を行い。学内のホールで2回公演をしました。演劇を作れたこともよかったのですが、リーダーとして、演劇を作り上げる過程で、周りの人たちに何かを残せたと思っています。
3年後期に卒業論文のテーマを決める時に、「環境と倫理」の授業を受けて、地域環境の問題に興味をもち、当時問題になっていたソーラーパネル建設による環境影響について調べ始めました。それを先生に相談したところ、卒業論文とは別に発表をする機会をいただいて、研究を始めました。研究成果をポスターにまとめて、生物多様性センターの研究発表会と、流山市の運河塾で発表を行いました。

今のお仕事はどんなことをされているのでしょうか?

公立の「自然の家」の職員をしています。主に受付で、利用者の方々に利用方法のご案内をしています。施設内はとても広く、宿泊棟以外にもハイキングコースやテント場もあるため日々の環境整備もなど体力勝負の仕事もあり、大変ですが、毎日楽しく過ごしています。宿泊体験学習が多くなる時期は、子どもたちの楽しい声を聞くことができてうれしいです。

学生へのメッセージをお願いします。

4年生になると単位を取得し終え大学に来ない人が多くなりますが、とてももったいないと思います。最高学年だからこそ、好きな授業やテーマについて考えられる時間が多くなり研究に集中することができます。また、自分の好きなテーマについて熱心に教えてくれる先生もたくさんいますので、ぜひ利用してください。
また、4年間の中で「できないと思っていたことでも、できると思っていれば、できるようになる」ということを強く意識しました。楽しいと思っていても、自分には難しいと思ってなんとなくあきらめていたことでも、もしかしたらできるかもしれない、とおもってやり続けていると、結構いい方向に進んだりします。自分が楽しいと思ったことに一生懸命突き進む学生生活にしてください。

社会学部現代社会学科
2016年3月卒業

O.A.さん

独立行政法人国立青少年教育振興機構
国立信州高遠青少年自然の家 職員(非常勤)

(2016年12月取材)

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