vol. 39 2017年2月3日

カウンセラーを目指して、大学院に進学

太田さんは、柴田良一教授のゼミナールに所属し、不登校について研究しました。卒業論文のテーマは「中学生の無気力と登校回避感情との関連」です。進学した大学院でも不登校について研究をしています。
柴田先生は、太田さんについて「実家は首都圏で通えない距離ではないのですが、勉強にちゃんと取り組みたいということで、3 年生まで大学近くで下宿生活を送ってきた、がんばり屋さんです。真面目で、性格は控え目ですが、他人への配慮もあり、臨床の道に強く進みたいということで、大学院への進学を応援してきました。現在は岡山で児童相談所のアルバイトをしながらがんばっていると言うことで、良き臨床家、カウンセラ-になることを願っています。」と紹介しています。そんな太田さんに大学院進学に関する質問に答えていただきました。

大学院進学を選んだきっかけ、理由は?

 江戸川大学で様々な心理学の授業を受けているうちに、カウンセラーになりたいと思い始めました。そのために、臨床心理士の資格を得なければと思ったのがきっかけです。
 臨床心理士になるための受験資格に大学院での学びが必要なこと、心理学についての知識を深めるためにも大学院へ進学しようと決めました。

大学院進学のためどんな勉強をしましたか?

 まずは英語の勉強をしました。一般英語については単語をひたすら覚えて、心理学英語では「ヒルガードの心理学」という本を用いて、英語と心理学の両方の勉強をしました。また、論文の要約の部分が英訳されているものを読んだりもしました。
 心理学については、授業のノートや資料を見返したり、心理学検定の問題集を解いたりしました。

大学院ではどんなことを学んでいますか?

 主に臨床心理についての勉強をしています。カウンセリングの場面を想定して演習をしたり、施設での実習をしたりと実践的です。また、様々な療法の概念についての勉強ももちろんします。しかし概念を知るだけでなく、具体的なカウンセリングでの使い方についても学んだりしています。

大学院での研究テーマは?

 「不登校の未然防止」ということをテーマに研究しています。大学では「不登校」の現状や対応について興味があったのですが、大学院で「予防」ということを学んでからは未然防止に焦点を当てています

大学院修了後は、どう進もうと考えていますか?

 カウンセラーになりたいという意思は変わっていません。しかし、どこでどういうカウンセラーになるのかはまだ明確に決まっていないので、これから模索していきます。臨床心理士の働ける場は限られていますが、その中で一番やりたいと思える仕事を探していこうと思います。

今振り返ってみて、江戸川大学での4年間はいかがでしたか?

 とても楽しく新しい事ばかりで充実した4年間でした。先生、友達、先輩、後輩みんなに様々なことを教えてもらいました。勉強はもちろん、楽しい話をたくさん聞かせてくれた先生方やこれから先も繋がっていると思える大切な友達、サークルなどで楽しい思い出を作ってくれた先輩後輩に出会えた大学生活は私にとって大きな成長となった大事な時間でした。

社会学部 人間心理学科
2016年3月卒業

O.S.さん

吉備国際大学大学院心理学研究科
臨床心理学専攻 修士課程

(2017年2月取材)