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2025.12.11

こどもコミュニケーション学科・中島金太郎講師の論文が『石見銀山研究』に掲載

中島金太郎講師

メディアコミュニケーション学部こどもコミュニケーション学科の中島金太郎講師(専門分野:博物館学史、歴史考古学)の論文「長崎県西海市横瀬郷出土切銀に関する一考察」が、石見銀山研究会が発行する『石見銀山研究』(第5号)に掲載されました。

本論文では、中島講師が2020年度から継続して実施している長崎県西海市横瀬郷の発掘調査で出土した、石見銀山産の銀を使用したとみられる古丁銀の切銀について、出土切銀の概要、類似する古丁銀の事例研究、横瀬郷出土切銀の持つ意義などについて論じています。

古丁銀の発掘調査での出土事例は、石川県加賀市のシンペイダン遺跡出土切銀や島根県安来市の富田川河床遺跡出土古丁銀など、全国で2~3例と極めて少なく、論中では横瀬郷で出土した切銀は全国でも数少ない古丁銀の発掘調査での出土事例として紹介しています。また、文献史料の記述と合わせた研究により、南蛮貿易やそれに伴う国内の交易で使用された銀貨である可能性を示唆しています。

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