2025.11.25

佐藤秀樹 准教授
社会学部現代社会学科の佐藤秀樹准教授(専門分野:環境教育、環境社会活動、農業・農村開発協力)が、一般社団法人日本経営士会主催の「ビジネス・イノベーション・アワード2025」で優秀賞を受賞しました。ビジネス・イノベーション・アワードは、経営革新、社会国際貢献、地域活性化などにおいて顕著な成果をあげた個人、企業・団体を表彰の対象とするものです。
受賞テーマは、「地域資源を活かした6次産業化による農村振興モデルの構築と貧困削減への挑戦」です。佐藤准教授は、同事業の専門家として公益社団法人日本環境教育フォーラム(JEEF)および現地NGOのバングラデシュ環境開発協会(BEDS)と協働し、バングラデシュ・ジョショール県において、ヤシ糖や花卉(かき)など地域資源を活用した農村振興プロジェクトを2023年5月から実施してきました。
本プロジェクトでは、零細農家135世帯が協同組合を設立し、生産・加工・販売・観光を結びつけた「6次産業化」に取り組んできました。有機農業の導入、ブランド化へ向けた取り組み、オンライン販売の促進により、農家の収入増加や地域経済の活性化を実現しています。さらに、公立小学校での有機農園づくりを通じた環境教育も行い、次世代への意識啓発にもつなげています。
こうした、地域の自立と自然共生を両立する持続可能なビジネスモデルが高く評価され、今回の受賞につながりました。
■佐藤秀樹准教授のコメント
今回の受賞は、現地の農村生産者の皆さまや協働機関の尽力によるものです。地域資源を生かした持続可能な仕組みづくりを、今後も実践と研究の両面から進めていきたいと思います。