2025.10.09
社会学部現代社会学科の末永尚准教授(専門分野:スポーツ科学)と野上玲子講師(専門分野:スポーツ哲学、スポーツ社会学)が、9月9日(火)から9月11日(木)にかけて、現代社会専門研修「北海道ボールパークFビレッジの振興から考えるスポーツとまちづくり」を実施しました。現代社会学科の学生14名が参加し、北海道ボールパークFビレッジ(北広島市)、札幌ドーム(札幌市)、札幌オリンピックミュージアム(札幌市)などを訪問しました。
■末永尚准教授のコメント
「スポーツとまちづくり」をテーマに、札幌市周辺にあるスポーツ施設を視察するフィールドワークを実施しました。北海道ボールパークFビレッジでは、エスコンフィールドでのプロ野球の試合を観戦し、観客を楽しませる多様な設備や多彩な演出を体感しました。また、試合のない時のスタジアム内の施設を利用したり、周辺施設を日常的に活用したりする様子を見学したことで、Fビレッジが日常的な空間と非日常的な空間の両面を創出し、その結果、地域の活性化につながっている点を感じ取ることができました。
■野上玲子講師のコメント
昨年度まで福島県Jヴィレッジにて実施していた研修ですが、本年度は北海道ボールパークFビレッジを起点としたフィールド研修を実施しました。Fビレッジ内にある農業学習施設 KUBOTA AGRI FRONTにも訪問し、「食と農業」の社会課題にも触れ、現代社会学科の特徴でもある多様な学びを獲得する機会にもなりました。札幌オリンピックミュージアムでは、普段なかなか触れることのない冬のオリンピック競技の知識を習得し、リフトに乗車してジャンプ台の高さも体験しました。今後、札幌ドームやスポーツ施設の利活用をどのように取り組んでいけばよいのか、授業を通じて継続的に学習していきたいと思います。
■参加した学生のコメント(一部抜粋)
・エスコンフィールドでは、スタジアム内に近隣の学校の生徒が書いたと思われる書道の作品が展示されていた。また、スタジアム外では子どもを飽きさせない工夫や、野球体験ができる場所が設置されており、地域とスタジアムが深く密着していると感じた。
・初めての野球観戦だったが、好ゲームであったことだけではなく、スタジアムの設備やエンターテインメントを感じることができ、野球の楽しさを知ることができた。
・札幌ドームは野球が開催されなくなり、サッカーとライブ公演のみとなった現在、ドームの運営は厳しくなっている。しかし、駅近で全天候型空調機・屋根付きサッカー専用スタジアムという環境面ではJリーグの中でも最高峰だと思うので、持続的な運営を続けてほしい。
・道路に砂箱が設置されていたり、地下道が長く、多くの施設と繋がっていたりと、北海道特有の雪対策が施されていた。インターネットなどで北海道の特徴は調べられるが、やはり、その土地に行った方が理解できることも多く、現代社会ならではの問題と関連付けて学ぶことができた。
農業学習施設 KUBOTA AGRI FRONT
KUBOTAで収穫された野菜を使った昼食
エスコンフィールド ベンチシート
エスコンフィールド 看板
エスコンフィールド 記者会見場
札幌ドーム
札幌オリンピックミュージアム
大倉山ジャンプ競技場