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2025.07.16

経営社会学科がアニプレックス音楽プロデューサー・山内真治氏を招き音楽ビジネス特別講義を実施

株式会社アニプレックス音楽プロデューサー・山内真治氏

社会学部経営社会学科では、ビジネスや仕事に関する基礎知識の習得を目的として、リアルなビジネスの現場を直接見聞し学ぶ機会の提供に注力しています。7月10日(木)には、1年生配当科目「基礎ゼミナール」の学科合同授業として、株式会社アニプレックスの音楽プロデューサー・山内真治氏を講師に迎え、特別講義「アニメーションの魅力で日本のポップミュージックの世界進出をリードする」を実施しました。

講義では、1990年代終盤から2000年代初頭にかけて、アニメ音楽がJ-POP市場における相対的な地位の向上を見せ始めた要因の解説がありました。さらに、コロナ禍を経た2022年以降、アニメーションの魅力がJ-POPを海外音楽市場へと導く存在となった理由について、「作り手」「送り手」「海外マーケット」の三者の状況に時代背景を重ね合わせ、その構造をわかりやすく紐解いていただきました。また、自身が音楽プロデュースを手がけ、現場でのクリエイティブにも深く関わったテレビアニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』のヒット要因分析についても詳しくご説明をいただきました。

質疑応答の時間には多くの学生の手が挙がりました。アニメ音楽の制作プロセスや、マネジメントとクリエイティブの関係性など、学生のさまざまな質問に対し、山内氏が一つひとつ丁寧かつ明快に答えられました。そして、業界の未来を担う学生たちへ向け、「今の状況をこの先20年、30年と続けていくためには、作品に愛情を注ぐこと、こだわりぬくことが大切ではないか」とのメッセージをいただきました。