vol. 52 2017年4月30日

面白いものを見つけて発信することを続けた4年間

南波君は物静かな佇まいです。ですが、ゼミの仲間と千葉日報で学生記者として優秀賞を獲得したときも、身近な宇宙をテーマに雑誌『COSMIC TRAVELER』を作製したときも、クールな表情の下に隠れた向上心はやむことがありませんでした。アメコミのヒーロー像の変容と戦争との関係を論じた卒論研究では、ここまでやれるのならもう一つと課題を与えると、さらに嬉々として粘り強く資料に没頭し、かならず期待以上の結果を携えて研究室に現れました。もちろん、優秀卒論発表会ではゼミ代表として壇上に立ちました。

江戸川大学を選んだきっかけ、理由は?

文章を書くのが好きで、マス・コミュニケーション学科の文章コースなら雑誌や新聞作りを通して文章を学べると思い、進学を決めました。オープンキャンパスで訪れ、マス・コミュニケーション学科という学科が全国でも珍しいということを知り、雑誌や新聞などのメディアに触れながら勉強できる数少ない場所だと思ったのも進学を決めた理由です。

大学ではどんなふうに過ごしましたか?

一年生のときは、映像コースや文章コースに行く前に必要なマスコミュニケーション全体の基礎知識を学びました。二年生から各コースに分かれて文章コースに進み、様々な形で文章のことを学びました。三年生では、ゼミ活動が始まり新聞や雑誌作りを通して文章やマスコミュニケーションのことを学びました。そして四年生では、学んできたことを生かして卒業論文に取り組みました。

ゼミの研究テーマは?

実際に自分達で企画し、取材して現場で様々な活躍をしてきた清水先生の指導のもと、新聞や雑誌を作る活動に取り組んできました。自分達で日常の気になるものなどを話し合い、取り上げるテーマを決めて企画。そして、取材したい相手と直接連絡をとってアポイントメントを取って取材。集めた情報を記事にして完成させる作業を行いました。どれもまずは自分達でやってみて、分からないことやダメだったことを清水先生が後から必要最低限のことを教えてくれるという指導方針でした。実際の地方新聞に書いた記事を載せてもらえるなど貴重な経験をさせていただきました。

進路はどのようにえらびましたか?

ゼミ活動で行ってきた取材が営業の仕事に似ている部分がいくつかあると感じ、今の就職先にたどり着きました。取材はテーマを決めてそれに沿って聞きたいことを聞く。営業も何を求めているかを聞き出す。鍛えてきた聞く力を活かせるのではないかと思い、営業の仕事をえらびました。マスコミ学科なので、もちろん本人の努力次第で、マスコミの道も切り開けます。しかし、だからといって必ず行く必要もありません。面白いものを見つけて発信する。自分達はそういうことをしてきましたが、それが着眼点やアイディア力、話し合うことでチームワークを身に着けられ、別の仕事にも活かせる力が身に着けられると思います。

社会学部 マス・コミュニケーション学科
2017年3月卒業

N.H.さん

(2017年3月取材)