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2026.09.02

学芸員養成課程が横瀬郷(長崎県西海市)で発掘調査を実施

第二調査区の測量作業

江戸川大学博物館学芸員資格取得養成課程では、8月4日(火)から12日(水)まで、長崎県西海市西海町横瀬郷において遺跡の発掘調査を実施しました。

本調査は、令和6(2024)年度科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金)(若手研究)「中世貿易港「横瀬浦」に関する研究」(課題番号:24K16198)に基づいて実施したものです。メディアコミュニケーション学部こどもコミュニケーション学科の中島金太郎講師(専門分野:博物館学史、歴史考古学)が主体者となり、江戸川大学の学生4名と、現地の長崎国際大学の学生3名も参加しました。

中島講師は、2020年度から同地域で試掘調査を実施しており、本年度で7年目となります。横瀬郷は、平戸に続いてポルトガル船が来航し、大村純忠の庇護のもと、貿易港「横瀬浦」として栄えた地域です。中世の横瀬浦は、1562年に南蛮貿易港として開港したものの、1563年に発生した後藤貴明らの反乱に乗じた豊後商人による焼き討ちに遭い、焼失したことがルイス・フロイスの『日本史』や宣教師の書簡に記されています。本年度の調査は、近世以前に栄えた遊女町(遊郭)として史料に遺される丸山の実態把握を目的として実施したものです。

第一調査区の掘削作業

中島講師と学生たちは、8月4日(火)から9日間にわたり、現地調査を行いました。本年度は、丸山山頂に2m×2mの試掘坑を2か所設定し、人力での掘削作業を実施しました。4日から8日まで第一調査区、9日から11日まで第二調査区の掘削・測量作業を実施しました。また、5月に実施した分布調査の継続調査として、丸山周辺の遺物散布状況の踏査と表面採取調査も併せて実施しました。

調査の結果、近世以降の陶磁器の破片や黒曜石の剥片などが出土しました。また、表面採取調査では、中国龍泉窯産とみられる青磁鎬蓮弁文碗の破片などが採取されました。

後期授業期間には、参加した学生が分担して資料の整理、報告の執筆、図面の製図、図版の作成、資料の撮影などを行い、本調査の報告書の作成を予定しています。本調査の経験は、学芸員としての調査・研究能力や、論文・報告書等の文章執筆能力の向上に寄与するもので、参加学生の学芸員としての能力涵養に役立つことが期待されます。

第一調査区の測量作業

第一調査区完掘

第二調査区の掘削作業

第二調査区完掘

<参考リンク>