2026.08.24

江戸川大学博物館学芸員資格取得養成課程では、長崎県西海市西海町横瀬郷において、遺跡および地域文化資源に関する分布調査を実施し、その成果をまとめた報告書を発行しました。
本調査は、令和6(2024)年度科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金)(若手研究)「中世貿易港「横瀬浦」に関する研究」(課題番号:24K16198)に基づいて実施されたものです。メディアコミュニケーション学部こどもコミュニケーション学科の中島金太郎講師が主体者となり、江戸川大学の学生3名も参加しました。
横瀬郷は、1562年に南蛮貿易港として開港し、日本でも早くからキリスト教が根付いた地域として知られています。その後、焼き討ちを受けて翌年には焼亡したことがフロイスの『日本史』などの史料に残されています。中島講師は、2020年度から2025年度にかけて同地域で試掘調査を実施し、横瀬浦が南蛮貿易港として開港する以前から対外貿易に使用されていたこと、また、焼亡後に復興を果たし、江戸時代には人々の暮らしが戻ったことを明らかにしています。

中島講師と学生たちは、5月1日(金)から3日間にわたり現地調査を行いました。横瀬郷内を徒歩で回り、旧地形および土地改変の痕跡を把握しながら該当箇所の位置情報および写真を地理情報システムの「QGIS」に記録する調査を行ったほか、聞き取り調査や複数年の古写真を照合することによる土地利用状況の変遷に関する調査も行いました。
報告書の作成にあたっては、参加した学生が、資料の整理、報告の執筆、図面の製図、図版の作成、資料の撮影などを分担して行いました。こうした経験を通じて、学芸員に求められる調査・研究能力や文章執筆能力の向上が期待されます。
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