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2026.04.13

社会学部現代社会学科監修の書籍「現場に立つから、おもしろい2」が出版

社会学部現代社会学科が監修した『現場に立つから、おもしろい2――文化・観光・環境・スポーツのフィールドから』(春風社)が出版されました。

本書は、現代社会学科の特色である「現場(フィールド)での学び」を反映したテキストで、同学科の専任教員10名および2026年3月で退職された2名の教員が、それぞれの専門分野の視点から現代社会の諸課題を論じた一冊になっています。

また、現代社会学科の1年生が学ぶ科目「現代社会論」の教科書としても使用されています。退職された2名の教員の「まえがき」と「あとがき」の一部を紹介します。

(まえがき、一部抜粋)
「本書を読むにあたって研究成果だけでなく、フィールドからどのように研究が立ち上がっていくのか、そのプロセスにも目を向けてほしい。そして、本書をきっかけとして実際の現場に足を運んでもらえればと思う。フィールドへの誘いこそが、本書の重要なテーマでもある。」(阿南 透、p.4)

(あとがき、一部抜粋)
「2025年の『今年の漢字』は『熊』であった。(中略)過去の『常識』を信じて、餌がないから仕方なく出てきているのだから、山に餌を増やせばよい、だから餌をまく、などという対策は、『新常識』に照らせば、まったく逆に将来のクマ出没や事故のリスクを増加させることにつながる。むしろ、捕獲して個体数を減らし、里山を伐採し餌資源をなくす対策をとらなければならないはずである。クマ問題に限らない。『常識』を疑うことは常に重要である。」(中島慶二、p.215)

読者の皆さんと共に思考を深め、より良い社会のあり方を探求していくことが、本書に込めた執筆者一同の願いです。


<目次>
まえがき
第I部 文化フィールド
 第1章 祭りの競技化(阿南透)
 第2章 北京ダックは鴨じゃない―食と文化の人類学入門(川瀬由高)
 第3章 文化財から社会を見る(関根理恵)
 第4章 マグロが結ぶ 日本と台湾の絆―民俗学的探究の手法から(林承緯)
第II部 観光フィールド
 第5章 地域価値共創を導くまちのテーマパーク化(大塚良治)
 第6章 ニューツーリズムと観光革命―体験と交流の創出に向けて(崎本武志)
 第7章 寄り道からはじめる「自分の時間」―レジャーと学び、共感がつなぐ2つの循環(土屋薫)
第III部 環境フィールド
 第8章 オオタカとオオカミ―ヒトは生態系のトップと共生できるか(奥山正樹)
 第9章 買い物は未来への投票―バングラデシュと私たちをつなぐ「選ぶ力」(佐藤秀樹)
第IV部 スポーツフィールド
 第10章 日本のワールドカップ優勝を目指して―歴史から紐解く日本サッカーの未来(末永尚)
 第11章 21世紀のオリンピックと平和(野上玲子)
 特別編 ゼミナール授業研究ノート
 第12章 責任をとるための3か条―失敗対応フレームワーク(中島慶二)
あとがき
執筆者一覧