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2026.03.25

教職課程センターが教員免許状取得を目指す学生を対象に栃木県で教材研究合宿を実施

日光東照宮にて

江戸川大学教職課程センターは、長期休暇を利用して年2回実施する模擬授業を中心とした教職合宿に加え、学生が主体的に計画・実施する教材研究合宿を行っています。

今回は、学生10名が3月7日(土)から3月8日(日)の1泊2日で、栃木県日光市において教材研究合宿を行いました。社会科の教員免許取得を目指す学生を中心に、修学旅行を想定した行程を考案し、参加者それぞれが訪問先に関するクイズを作成しました。世界遺産である日光東照宮や華厳の滝などを見学しながら、教材としての活用方法について学びを深めました。

宿泊先では、「今回の訪問先を実際の授業にどのように役立てられるか」をテーマにミーティングを実施しました。さまざまな気づきや改善点について意見が交わされ、学生主体の有意義な合宿となりました。

■岩永彩美さん(マス・コミュニケーション学科3年生)のコメント
合宿では、いかに教員主導の時間を減らし、生徒の興味・関心から自発的な学びへとつなげるかという視点で参加しました。日光の歴史的建造物や自然を教材として巡る中で、単なる知識の習得ではなく、「なぜ?」を生み出す仕掛けを探る機会となりました。特に、各所でクイズを出題し教材研究の成果を共有する場面や、見学後のミーティングでは、日中の体験を授業づくりやコミュニケーションにどのように落とし込んで活用するか、具体的に考えるヒントを得ることができました。また、2日間の進行にも携わり、校外学習の引率を擬似体験する貴重な機会でもありました。 事前準備における施設選定や交通手段の確認の重要性はもちろん、当日の天候や生徒の様子に応じた柔軟な対応が求められることを実感しました。大学生の実習と生徒の引率では留意点に違いもありますが、今回の反省を踏まえ、より良い学びの環境づくりを教職課程の活動や実際の現場で実現していきたいです。

■小川真美さん(現代社会学科3年生)のコメント
私が一番印象に残ったのはクイズです。以前、日光東照宮を訪れた際は特に意識せずに見学していましたが、クイズの解説にはそれぞれ異なる着目点が表れており、面白いと感じました。また、中学生や高校生を想定しながらクイズを作成したことで、正解以外の選択肢も「どれならわかっているかな」「これなら迷ってくれるかな」と考える必要があり、難しさを実感しました。さらに、どのように出題すれば分かりやすいかについても、参加者の反応を見ながら考える重要性を学びました。夜のミーティングでは、自分には出せなかったポイントが多く共有され、参考になりました。

■小林聡太さん(人間心理学科2年生)のコメント
合宿に参加してよかった点は大きく二つあります。第一に、日光東照宮や華厳の滝といった定番の教材資源を、単なる観光ではなく「クイズ形式」で能動的に学べたことです。各自が事前に準備した知識をアウトプットすることで、専門性を高めることができました。第二に、夜の「本気のミーティング」を通じて、教育に対する熱意を共有できたことです。学年を越えた交流は、将来教壇に立つ可能性のある仲間としての連帯感を強め、孤独になりがちな教職履修において大きな精神的支柱となったように感じます。今後は、現地で得た知見をどのように実際の授業案に落とし込むかという、より実践的なステップの強化が求められると感じました。また、限られた時間の中で個々の教育観をより深く掘り下げるための時間配分を検討する余地があると考えます。今回の経験を糧に、多角的な視点を持つ教育者への一歩を踏み出すことができた意義深い合宿になりました。

■金井遼太さん(マス・コミュニケーション学科2年生)のコメント
今回の合宿を通して、教材に興味を持たせるためには、まず自分自身が疑問を持つことが大切だと感じました。そのためには、物事を当たり前として受け取るのではなく、違和感を持つこと、そして比較対象となる知識を持つことが重要だと思いました。例えば、夜叉門を守る四体の像についても、朱雀などの四神や多聞天などの四天王と比較することで「色や配置に意味があるのではないか」という疑問を持ち、興味も持つことができます。今後は教材研究合宿にとどまらず、さまざまな経験を通して自分の興味の幅を広げていきたいです。

■星獅月さん(情報文化学科2年生)のコメント
今回の教材研究合宿を通して、普段の授業では得られない多くの学びと気づきを得ることができました。日光東照宮や二荒山神社など歴史的建造物に実際に触れることで、教科書上の知識が具体的なイメージとして理解できて、見方が大きく広がりました。自然に囲まれた普段とは異なる環境で学べたこともあって、リラックスしながらも集中して内容についてよく考えることができました。また、参加者同士の交流を通して自分以外の視点や考え方に触れられて理解をより一層深められました。今回の合宿を通して教材研究は一人で行うだけでなく、体験や人との関わりを通して深まると感じました。今後の授業づくりなどに生かせればいいなと思いました。