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2025.12.04

こどもコミュニケーション学科・蛯原正貴准教授が「2025年日本サウナ学会研究奨励賞(学術大賞)」を受賞

こどもコミュニケーション学科・蛯原正貴准教授

蛯原正貴 准教授

メディアコミュニケーション学部こどもコミュニケーション学科の蛯原正貴准教授(専門分野:体育、身体教育学、 子ども学、保育学)が、「2025年日本サウナ学会研究奨励賞(学術大賞)」を受賞しました。日本サウナ学会は、サウナ文化の研究・普及に取り組む研究者・医療関係者・実務家・愛好家が広く参加する全国規模の団体です。学術大賞は、その年に特に優れた研究成果を挙げた研究者に授与されます。

受賞対象となった研究は、鹿児島大学教育学部の藤田勉准教授との共著「サウナにおける『ととのう』体験の言語的表現に関する心理学的探究」です。本研究では、「ととのう」という体験を、単なる主観的感覚としてではなく、心理学の方法で定量的に捉え、言語のかたちで可視化したものです。「ぐわんぐわん」、「とろーん」、「ポカポカ」など、日本語のオノマトペを分析し、サウナ体験を「刺激的覚醒感」「弛緩的浮遊感」「包容的温和感」という三因子で構成する新しいモデルを提示。「ととのう」という曖昧な感覚を、科学の言葉で説明することで、サウナ文化を心理学的・文化的に捉え直したことが評価されました。

■蛯原正貴准教授のコメント
江戸川大学とスクールバスで6分でつながる「流山おおかたの森」駅近くに、「SAUNACHELIN 2022(サウナシュラン)」で日本一に輝いた全国的に有名なサウナ「スパメッツァおおたか 竜泉寺の湯」があります。社会学部経営社会学科の南馬越一義教授がビジネスデザインに深く関わり、「スパメッツァ」のネーミングをはじめ、館内着やスタッフユニフォーム、館内インテリア、オリジナルグッズなど、施設全体にわたるディレクションを手掛けています。心地よい時間が過ごせる洗練された空間が若い人を惹きつけ、本学の学生にとっても身近なサウナとなっています。そこで、他大学よりもサウナに通う学生が多いと予想される本学で質問紙調査を行い、「ととのう」とはどのような言語パターンで表現されるのかを心理学的・文化的に検討しようとしたのが研究のきっかけとなりました。今回、このような評価をいただけたことを励みに、今後も良い教育のために良い研究ができるように努めたいと思います。

<参考リンク>