年度を選択

2025.08.29

現代社会学科が海外専門研修で台湾を訪問

8月7日(木)から8月10日(日)にかけて、社会学部現代社会学科の授業「海外専門研修」で林承緯教授(専門分野:民俗学)、川瀬由高准教授(専門分野:文化人類学)の引率のもと、学生9名が台湾・雲林県北港鎮および嘉義市を訪問し、調査実習プログラムに取り組みました。今回の訪問先は、林教授が長年お祭りの調査を続けてきた地域で、専門家による解説付きの贅沢な研修となりました。

北港鎮では、300年以上の歴史を誇る媽祖廟「北港朝天宮(ほっこうちょうてんぐう)」を訪問しました。「台湾媽祖信仰の総本山」とも称され、国内外から多くの巡礼者を呼び込むこの宗教遺産では、台湾式のお祈り体験はもちろんのこと、廟の役員の方々や、朝天宮の壮大なお祭り行列でも活躍する伝統音楽の伝承者の方にも、実演と実体験を交えたお話を伺うことができました。路上観察調査では、廟と市街の形成について考察するとともに、日本統治時代の建造物が文化遺産として保存されている様子も調査しました。嘉義市においても、台湾代表として甲子園の歴史にその名を刻んだ嘉義農林学校ゆかりの地を訪れ、事前研修で学んでいた台湾の歴史と日本との関係性について考察を深めました。

嘉義市の文化路夜市では、公共空間でのヒトの振る舞いを考現学という手法で調査する、「パブリック・ライフ調査」を実施しました。現場の状況にあわせて研究テーマや調査項目を自ら考案し、班員と協力してデータの収集に取り組むという、学生主体のフィールドワーク研修を通して、調査スキルの向上とともに、日台の生活文化の差異と共通点について考察する機会となりました。

阿里山国家森林レジャー区では、高山鉄道の開発の歴史を学ぶとともに、現在の観光事業と生態系保全の取り組みについて学び、有意義な時間を過ごしました。

研修中にお世話になりました、蔡咏鍀董事長ほか財団法人北港朝天宮董監事の皆様、蘇仁義氏(雲林県指定傳統音樂保持者)、蕭湧達氏(嘉義市指定民俗芸能保持者)、吳麗惠氏(阿里山森林鉄道)に、深く感謝申し上げます。

■参加した学生のコメント(一部抜粋)
・今まで知ることの無かった日本の当たり前とは違う当たり前を知り、とても楽しかったし、比較することで分かるそれぞれの良さなどを学べて良かったです。
・夜市を客として楽しむのではなく、人の動きや店構えなどをパブリック・ライフ調査から見学したのは授業、調査ならではの視点で面白かったです。文化人類学、民俗学に限らず、環境やスポーツなど現代社会学科で扱っている分野関連を一通り触れられたのも面白かったです。
・学校の研修だからこそできる経験がたくさんあり、今回参加してみて本当に良かったと思います。特に私は自然が大好きで阿里山がとても楽しかったです。日本だけではなく、世界の自然をもっと巡ってみたいと心から思いました。
・普段行く旅行では体験できないことが多く、充実した4日間でした。現地の人々のお話を伺ったり、食文化や楽器に触れたりなど、インターネットや本の情報だけではわからないことを経験することができ、講義を受ける上で解像度が上がったと思いました。

<参考リンク>