2025.07.10
江戸川大学睡眠研究所とパラマウントベッド睡眠研究所が共同で行った「夢に対する態度」に関する全国調査の成果をまとめた論文が、国際的なオープンジャーナル誌『PLOS One』にアクセプトされました。
本研究では、全国47都道府県の成人1,478名を対象にオンライン調査を実施し、日本語版「夢に対する態度尺度」を新たに開発しました。
特に、「夢に意味を見出す態度」は、レム睡眠行動障害や不眠症状といった睡眠関連指標との間に有意な関連を示しました。これは、夢に対して強い関心や意味を見出す傾向が、睡眠の質の低下や睡眠異常の兆候を反映している可能性を示唆するものです。たとえば、全体としては加齢とともに夢に意味を見出す傾向は低下しますが、そのような中で高齢者が強く夢に意味を見出している場合には、睡眠異常のリスクが高まっている可能性も考えられます。
今回開発された日本語版尺度は、質問項目数が10項目と簡便でありながら、高い信頼性と妥当性を有しており、将来的には、睡眠障害のスクリーニングや健康モニタリングへの応用が期待されます。
■江戸川大学睡眠研究所・奥山慎也客員研究員のコメント
本研究は、パラマウントベッド株式会社様と江戸川大学睡眠研究所の産学連携による共同研究の一環として実施されました。今後も両者は、科学的エビデンスに基づいた睡眠改善に向けた取り組みを進め、健康で質の高い生活の実現に貢献してまいります。
本論文の詳細は、以下のリンクよりご覧いただけます。
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