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2025.05.27

現代社会学科・佐藤秀樹准教授が谷津干潟で現代社会・フィールド研修を実施

社会学部現代社会学科の佐藤秀樹准教授(専門分野:環境教育、環境社会活動、農業・農村開発協力)が5月25日(日)に千葉県習志野市にある「谷津干潟」において「現代社会・フィールド研修」を実施しました。当日は15名の学生が参加しました。

谷津干潟は、国際的に重要な湿地としてラムサール条約に登録されており、都市に残された貴重な自然環境です。本研修では、谷津干潟自然観察センターの見学や干潟での体験活動を通じて、湿地の生態系や生物多様性の重要性、そして自然と人との関わりについての理解を深めることを目的としました。

研修では、谷津干潟自然観察センターの永井祐紀副センター長の協力のもと、干潟の歴史や保全活動に関する講義受け、基礎知識を習得しました。野鳥観察や干潟での生き物探しでは、「野鳥ビンゴ」に挑戦し、干潟を訪れる渡り鳥を観察しながら生物多様性や国際的な生態系のつながりについて学びました。

また、干潟に生息するカニや貝類、外来種であるホンビノスガイなどを直接観察し、種間関係や環境への影響、プラスチックごみの漂着状況にも着目。現代社会が抱える環境問題への気づきを得る機会となりました。

研修の最後には、「干潟におけるごみ問題」をテーマにグループで課題解決のための発表を行いました。提案された解決策には、啓発活動や地域連携のアイデアも含まれており、活発な意見交換がなされました。

学生たちは、座学だけでは得られない実体験を通じて、環境保全の現場にある課題と向き合い、都市と自然の共生について主体的に考察を深めました。今後も、現場で学ぶ「フィールド研修」を通じて、社会課題への理解を深め、現代社会を生きる知恵と感性を育んでいきます。

※この研修および谷津干潟への立ち入りは、事前に関係機関への許可を得て実施しています。実習中に捕獲・観察した生き物はすべて元の場所に戻しています。

野鳥観察

干潟における課題の解説

干潟で見つけた生き物の確認

解決策の発表会