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2020.05.22

経営社会学科・仁志敏久客員教授が「甲子園中止」を受け、指導者に提言

社会学部経営社会学科の客員教授に就任した仁志敏久先生が、2020 年度より 2 年生以上を対象に「スポーツ指導者論 I」と題した講義を半期 14 回(100 分授業)にわたって担当します。
講義では、スポーツ指導者の役割や使命、プレイヤーの心理的な動向把握、最適なコミュニケーション能力、現場における問題解決方法、トレーニング計画立案のノウハウなどを学生と議論します。
5 月 21 日(木)には 2 回目の講義を行い、講義の様子がスポーツニッポン新聞社に紹介されました。

また、高校野球の全国選手権大会(夏の甲子園)の中止を受けて、仁志先生は以下のようにコメントしました。

「今回は、変にきれいな言葉でまとめようとしない方がいいのではないかと思います。いくら『お前たちが頑張ってきたことはゼロじゃない』と言っても、大会がなくなったショックの比ではないんですよね。言葉が必要じゃない指導もある。今回の高校生たちには、率直に『言葉はない』と言った方が、子どもたちの目線になれる。生徒に『最後にどんなことをしたいのか』と聞くのも方法の一つです。思いを実現させてあげるくらいしか、ショックを払しょくできることに近いことはないと思うので。
進路の問題は生徒によって立場が全然違う。野球をやめてしまう子に何ができるかというと難しい。高校野球は 3 年の夏の後は顧問の先生も関わらなくなってしまうケースも多いですが、寄り添ってあげる期間を延長してあげないといけないかなと思います。
小中学生に関しても、上のレベルでやろうか、どうしようかと思っている子たちへのケアが重要です。競技人口も子どもの人口も減っていますし、スポーツは続けてほしい。ずっと家にいるとスポーツから離れてしまうので、興味も薄れてしまう。伝え切れていなかった楽しさや、楽しむ方法をもっと考えて、期間を長く考えた方がいいと思います」

『スポーツニッポン』のウェブページ


<参考リンク>

教員紹介:仁志敏久 客員教授


社会学部 経営社会学科

スポーツニッポン(2020 年 5 月 22 日付)

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