2018.05.23
メディアコミュニケーション学部マス・コミュニケーション学科の清水一彦教授(新聞出版・文章力領域)の論文『出版における言説構成過程の一事例分析 -「江戸時代の識字率は高かった」という“常識”を例として』が、『出版研究 48 号』(日本出版学会)に掲載されました。
<論文概要>
江戸時代の識字率は学術的には高低が判断できないにもかかわらず、ドーアとパッシンの就学率推計値が発表された 1960 年代後半以降、それまでの低いという認識に代わって「江戸時代の識字率は高かった」という言説が主に一般出版で常識化しました。一方、学術出版は一般出版での言説を等閑視することで消極的にではあるが「高い」という言説の常識化に加担しました。この言説構成過程の機序を、出版学の立場から社会構成主義の分析ツールを利用し考察しました。
清水一彦教授
<参考リンク>