海外研修
異文化理解研修(ニュージーランド)

体験レポート

多くの知識を得たニュージーランド研修

社会学部人間心理学科 Y.R.さん

私は、2022年8月30日から9月13日までニュージーランド研修に行ってきた。多くのことを学び、多くの物を新しく知った実りのある2 週間となった。

まず、ニュージーランドに着いたときに感じていたことは、とにかく不安だった。今年の参加者男子が3人だけだったこともあったが、何より同じ学科の人が一人もおらず、誰も知らない土地で日本語が通じる同じ大学の仲間も知らない人ばかりで、気まずいだけの2週間にならないか? ホストファミリーとはうまくいくのか? など、不安しかなかった。しかし、結果から言うと、不安は全くの杞憂で、研修に行った仲間とは仲良くなり、ホストファミリーもしどろもどろになる自分の拙い英語を、じっくり待って話を聞いてくれた。

ニュージーランドで生活や観光をして思ったことは、とにかくいろいろな人種の人々がいるということだった。多民族国家であることは知っていたが、実際に目にすると、面白いなという風に感じた。多種多様な人たちがお互いにやりたいことを尊重しながら生活している姿は、日本ではあまり見られない光景で、すぐに遠慮してしまう日本人には難しそうだと感じた。
授業では、もちろん先生はニュージーランドの人なので、英語をすごい速さでしゃべっていたが、3日目には慣れ、ある程度授業についていけるようになった。なんとなく理解できる単語を聞き取り、聞き取ることが出来た単語を組み合わせて、なんとなくこんなことを言っているのだろうな、という推測を付けられれば、思っている以上に英語が理解できて、授業についていきやすくなった。英語を理解しようとするときは、「文を聞こうとするのではなく、単語を聞こうとするとよい」と感じた。

話すことに関しては、文法よりも単語力が重要だと感じた。わかる単語をうまく組み合わせることが出来れば、3語だけでも、意思や希望は伝わることが多かった。

今回の研修で何よりも思ったことは、何事も完璧にしてから行おうとするのではなく、取りあえずやってみるということを今までしてこなさ過ぎたということである。「たぶんできない」、「きっと無理」などのやってすらいないことをあきらめる癖を自覚し、直すべきだと思った。「失敗してもいいからやってみる」、「あとのことは失敗してから考える」など、前向きな思考をニュージーランドの人たちはしていた。今の自分に足りないことはこの前向きな思考だと感じたので、これからは積極的に動いていこうと思う。