海外研修
語学研修(欧米)

体験レポート

ハワイ研修で得られたこと

メディアコミュニケーション学部マス・コミュニケーション学科 U.C.さん

はじめに
私は8 月28 日〜9 月18 日の三週間のハワイ研修に参加した。この研修で感じたことや気づいたことについて記していこうと思う。

ハワイで生活したことで見えた日本
学長がおっしゃっていた「日本しか知らない日本人は日本を知らない」という言葉の通り、ハワイで生活したことで初めて日本とほかの国の比較をすることが可能になり、本当の意味で「日本を知る」ことができたように感じた。ここでは日本を知った中で特に私が驚いたことについて2つ記していく。

1つ目は、「日本は時間に正確な国である」ということ。ハワイでは通学にバスを利用していたのだが、時刻表通りにバスがバス停に到着することは滅多になかった。日本でも雨の日など渋滞が起こっている場合は遅れることもあるが、ハワイでは渋滞に限らず頻繁に到着時間のずれが起こる。また、ハワイでは予定よりも到着が早まる場合もあるので驚いた。さらに、日本のように運転手が謝罪をすることはなく、また乗客がそれについて怒る様子もないということも日本と異なる部分である。これらのことから公共交通機関において日本はとても時間に正確である国なのだと学んだ。

2つ目は、「日本は環境問題について意識が遅れている国である」ということだ。三週間生活をして、ハワイは日本よりも環境問題を意識的に取り組んでいると感じた。そう考えた具体的な理由としては、自転車の利用者が多いこと、海にゴミが捨てられていないこと、マイボトルを持つ文化ができていることの3つが挙げられる。まず自転車の利用者が多いことについてだ が、ハワイの街には自転車形のオブジェや柵が多くある。これらはどちらも、自転車を停める際に鍵を括り付けておくための物である。日本のようにわざわざ駐輪場を利用しなくても無料で好きなところに自転車を停めておくことができるのだ。さらに、無料でバスに自転車を乗せることができるサービスもある。バスの外側の前方に自転車を乗せるための器具が付いており、バス1台につき自転車2〜3台を乗せることができるようになっているのだ。このサービスを利用すれば自転車だけでは難しい長距離の移動も途中にバスを利用することで可能になり、どこでも自転車を使うことができる。これらのことから、ハワイでは二酸化炭素を排出してしまう車に代わって環境に優しい自転車を使うことを促す環境づくりがされているのだと考える。次に、海にゴミが捨てられていないことについてだ。日本の海ではゴミが捨てられているのを見たことがあるが、ハワイでは一度もみなかった。また、ハワイ州立美術館には海を大切にするよう訴える作品が多くあり、このことからもハワイの人々は海を大切にしているのだと考えられる。

最後に、マイボトルを持ち歩く文化ができていることについてだ。ハワイでは給水所が様々なところに設置されており、どこでも無料でマイボトルに水を補充することができるようになっていた。そのため、多くの人が日常的に大きな水筒を持ち歩いていており、日本よりもペットボトルの飲料を買っている人は少なく感じられた。このことから、ハワイはプラスチック削減に意識的に取り組んでいるのだと考えられる。これらのことから、私はハワイよりも日本は環境問題への取り組みが遅れているのではないかと考える。

以上2 つが私が特に驚いたことである。日本に住んでいるだけでは気づけない日本の良さや直すべきところを多く発見でき、興味深かった。

おわりに
三週間ハワイで生活したことで、今までになかった視点から日本を見ることができた。「日本を知る」ということは何を学ぶにも重要になってくることだと思うので、この経験を大切にこれからの学習に活かしていきたいと考える。