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海外専門研修
ヨーロッパ・国連専門研修

体験レポート

2017 年度 ヨーロッパ・国連専門研修体験レポート


ヨーロッパ海外研修感想【現代社会学科 今田 晃生さん】

今回私は、世界にある文化財や文化的景観の現状を調査するために 7 月 30 日から 8 月 14 日の 16 日間ヨーロッパを訪れました。全員での調査では、イギリスのロンドン、フランスのパリ、スイスのジュネーヴ。グループ調査では、オランダのアムステルダムの 4 カ所を調査してきました。ヨーロッパにある文化財は、博物館や文化財を研究する身として一度は調査しておきたいと言う物が多かったので、これを機に調査することが出来てとても嬉しかったです。さらに、パリにある UNESCO 本部で専門研修を受けさせていて頂いたり、ジュネーヴにある国際連合事務局で研修させて頂いたりと、とても良い経験が出来た海外研修でした。
まずロンドンでは、大英博物館やナショナルギャラリーなどの博物館、世界遺産である「ウエストミンスター宮殿、並びに聖マーガレット教会を含むウエストミンスター寺院」などの文化遺産を主に調査しました。
ロンドンの大英博物館では、ヒエログリフ解読に大いに役立ったロゼッタストーンや、エジプトのミイラなどを調査しました。個人的にロゼッタストーンは、存在を知ってから是非一度調査してみたいと思っていたので、今回実際に調査することが出来てとても良かったです。ナショナルギャラリーでは、ダヴィンチの下書き状態の絵画などを調査しました。ロンドンの博物館は、常設展示の入場料が無料の博物館がほとんどで、全ての人々が気軽に訪れることが出来てとても素晴らしいシステムだなと思いました。ウエストミンスター宮殿では、内部を見学することは出来ませんでしたが、ロンドンで最も有名だと言っても過言ではないビッグベンや、美しいゴシック様式の外装など、外から観察するだけでも十分に価値のある世界遺産でした。
パリでは、ルーブル美術館やオルセー美術館などの美術館、ノートルダム大聖堂やサント・シャペルなどがある世界遺産の「パリのセーヌ河岸」地区を主に調査しました。ルーブル美術館は、ダ・ヴィンチのモナ・リザやハンムラビ法典などの歴史的・芸術的に価値のある作品が数多く展示されていて、とてもためになる時間を過ごせました。しかし、ルーブル美術館内は広く全ての展示品を調査することは出来なかったので、また調査をしに行く機会があれば調査出来なかった展示品を調査したいなと思いました。
オルセー美術館では、ゴッホの自画像やロダンの地獄門など19世紀美術の貴重な作品を多く展示していました。美術に拙い自分でも知っている様な美術品が多くあり、調査しやすい美術館でした。
ノートルダム大聖堂とサント・シャペルは、共にゴシック建築の最高峰といわれる聖堂で、見た目の美しさはさることながら中にあるステンドグラスがとても美しく、これだけでもパリに行ったかいがあったと思えるほど素晴らしいステンドグラスでした。
また、パリでは前述の通りUNESCO本部にて研修をさせていただき、UNESCOの概要や世界遺産の現状などを知ることが出来ました。英語での説明は聞き取るのに苦労しましたが、このような経験はまず出来ることではないので貴重な経験が出来て良かったです。
スイス・ジュネーヴでは、これも前述の通り国際連合事務局で研修をさせて頂きました。ここでも説明は英語でなかなか理解するのに苦労しましたが、国際連合が歩んできた歴史や機能・役割、総会議場などの施設の説明など国際連合事務局がどのような機関なのかがよく分かりました。
 オランダ・アムステルダムでは、運河を中心に調査しました。オランダは、大学内で初の引率者無しでの学生単独調査隊による国外調査と言うことで緊張しましたが、無事何事もなく終えることが出来たので良かったです。
アムステルダムは、「アムステルダムのシンゲル運河内の 17 世紀の環状運河地区」として世界遺産に登録されていて、オランダ黄金期の面影を残した街並みがとても綺麗でした。
 今回の研修は、歴史的建造物や彫刻、絵画、美術工芸品など多岐にわたる分野の文化財に触れましたが、今まであまり興味の無かったいろいろな文化財の分野や時代、地域の違いを知り、あらためて文化遺産の魅力に気づきました。何事も食わず嫌いせず、とりあえず経験をしてみるということの大切さに気付けた研修だったと思います。これから先、このヨーロッパ研修の経験を糧に様々なことにチャレンジしていけたらいいなと思いました。


ヨーロッパ海外研修 【現代社会学科 成瀬 満紀人さん】

私は 7 月 30 日から 8 月 14 日までの 16 日間、ヨーロッパ海外研修に参加しました。ヨーロッパは、初めてだったので、ぜひ訪問したい場所が多くあったが、特に興味があった歴史的建築物を中心に調査しようと思い調査計画を立てました。今回の調査では、バロック建築様式やゴシック建築様式などを実際に調査することができました。
グループ研究では、オランダで特に有名な運河の文化的景観について研究しました。世界遺産でもあるアムステルダムのシンゲル運河内の 17 世紀の環状運河地区と、世界遺産の登録を目指しているザーンセ・スカンスの農業景観で比較分析研究を行いました。どちらも、運河や風車は現在でも使われており、観光資源として大いに利用されており、さらに現代建築の高い建物は、運河や風車のまわりにはなく、景観が保たれていました。
アムステルダム調査で興味深かったのは日常的に運河が使われていたことです。交通として、バスの代わりに舟が使われており、舟の上でパーティをして楽しんでいる様子を観察することができました。
フランスでは、世界遺産をはじめ、いろいろな歴史的建造物を訪れました。 たくさんの教会を調査しましたが、どこもステンドグラスが素晴らしかったです。特に、サンチャペルのステンドグラスは素晴らしく、壁面すべて様々な模様で色とりどりに装飾された巨大なステンドグラスを見ることができ、その豪華さに圧倒されました。ノートルダム大聖堂も素晴らしく、とても迫力があり、テレビなどで見るものとはまったく違うなと思いました。
ステンドグラスだけでなく今回の調査では、絵画を中心とした美術工芸品も調査することができました。ルーブル美術館にあるモナ・リザや皇帝ナポレオンと皇后ジョセフィーヌの戴冠式、民衆を導く自由の女神などを自分の目で実際に熟覧することでき、写真で見る場合と違い、色使いや細かい所などを詳しく観察することができました。絵画以外にも、ミロのヴィーナスやハンムラビ法典なども見ることができました。ミロのヴィーナスの前面はよく見るが裏面を観察する機会がないので、こちらも細かい所までよく観察することができたのでよかったです。
オルセー美術館では、落穂拾いやゴッホの自画像などを鑑覚することができました。フランス軍事博物館のあるアンバリットや、ヴェルサイユ宮殿なども調査しました。アンバリットでは、ルノーFT-17やナポレオンの墓がありました。特に、ナポレオンの墓のある聖堂の祭壇装飾は柱が特徴的で、フジッリのような柱で素晴らしい物でした。ほかにも祭壇の上部は黄金で装飾されており豪勢豊かな祭壇場でした。
ヴェルサイユ宮殿は、フランス・バロック建築様式のとても豪勢豊かな宮殿で、木の柱にマーブル模様を描いていたり、全面を鏡で装飾して光が入りやすくしていたりする技術に驚きました。
中世美術館では、貴婦人と一角獣のタペストリーなどを調査しました。このタペストリーは、1500 年頃の作品ですが、現在もその姿が当時のまま残っていると思うと大変感動しました。 
このタペストリーは、背景が千花文様ですが、それぞれいろいろな画題が描かれており、六つの感覚を表しているといわれています。「味覚」「嗅覚」「感覚」「視覚」「聴覚」の 5 つは、理解しやすい構図とモティーフでした。しかし残りの「我が唯一の望み」というタイトルのタペストリーは、謎に包まれていて、「愛」や「理解」と解釈される場合が多いですが、実際に熟覧しましたが、やはり解釈がとても難しかったです。細かい所もよく織り込まれていて、画面の中にはサルや鳥など小動物が丁寧に織りこまれていました。
UNESCO研修や国連研修にも参加し、なかなか入ることのできない場所にいくことができました。UNESCOも国連では、どちらの機関でも、貴重な資料を特別閲覧したり、実際に働く専門官の専門講義を聞くことができました。特に、UNESCOの世界遺産センターでは、世界遺産の選定基準や、現在行っている保護活動などを実際の専門官の体験談や実情などの秘話も聞くことができ、様々な事を学ぶことができました。この UNESCO と国連での研修は、本当に貴重ないい経験になったと思いました。
ロンドンでも、たくさんの歴史的建造物や美術工芸品の調査をしましたが、特に大英博物館がとてもよかったです。ロゼッタ・ストーンやツタンカーメンを直に観察することができました。エジプトの装飾品などが多く展示してあり、大英博物館は、本当にエジプトの展示品が豊富だなと思いました。
ナショナルギャラリーでは、ゴッホのひまわりなどを見ることができました。
ほかにも、ビックベンや英国陸軍博物館、ロンドン橋などを調査することができました。ロンドン橋では、運良く橋が跳ね上がる所を観察することができ、橋の高さよりも高い船が通ったのを見れることができてうれしかったです。
今回の海外研修に参加して、なかなか行く機会のない場所を訪れたり、そこにしかないものに触れたり、経験することができました。調査だけでなく、日常生活の中でも海外の知識や魅力に触れることができたので、いい体験をすることができ学ぶことが多い充実した研修だったと思いました。
そして学んだ知識を、学芸員や研究者になって、ほかの人に伝えたり教えたりするなど将来活用していきたいと思いました。
また大学の専門研修やゼミの調査などで海外に行ける機会があれば、またぜひ参加したい考えています。次回の調査では、今回の海外で身につけた知識を、更に発展させたいと感じています。


ヨーロッパ海外専門研修 【現代社会学科 大湯 真平さん】

私は、7 月 30 日~ 8 月 14 日までの 16 日間ヨーロッパへの海外専門研修に参加した。訪れたのはロンドン・グリニッジ・パリ・オルレアン・ジュネーヴである。ロンドン・パリを中心として、ヨーロッパの文化財や建築物の研究が目的である。この報告では海外専門研修で学んだことや自分で気づいたことについて書いていこうと思う。

ロンドン
ロンドンは、日本と比べると古い建築物が多く残っている。実際に街並みを調査してみると産業革命期にロンドンが世界の中心都市と呼ばれていたのも頷ける。ロンドンの博物館調査で、興味深かったのは、大英博物館と帝国戦争博物館である。特に大英博物館では、ロゼッタストーンに興味を惹かれた。ただ今回は、大英博物館があまりにも混雑しており、ロゼッタストーンをしっかりと熟覧することはできなかったことが残念であった。バッキンガム宮殿やセントパンクラス駅、ビッグベンなど、いくつかのエリアで、歴史的建造物と文化的景観調査を実施した。ロンドン塔は、幽霊が出現するという噂もあり、個人的にはロンドンで最も訪れてみたい場所だったのだが、入場することかできず、外観調査だけだったのが残念であった。今回、ロンドンでは、研修前半はロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(英: London School of Economics and Political Science, LSE )に滞在し、研修後半は、ロンドン大学にそれぞれ滞在した。特に、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスのパスフィールドホールは、世界中から学生が集まり各学年 20 名程度しか入寮できないというとても由緒のある学生寮であり、多くのノーベル賞受賞者や首相を輩出した名門校で、少ない日数ながらも世界でも選りすぐりの学生と共に時間を過ごせたことは、とても印象深い。

パリ
パリは、様々な歴史のある建築物による豊かな風景がある上、人当たりがいい人も多い。日本以外で永住するならば迷わずパリだろう。パリでの食事は、本来予定していた大学の学食が修復工事のため閉鎖中だったため、食事はスーパーマーケットで買ってきたできあいのものがほとんどだった。しかし、滞在中に一度だけ食べたカフェ・プロコップというレストランの食事がとても印象に残った。このカフェは、パリで一番古いカフェでもあり記念的場所としても有名である。かのナポレオン・ボナパルトもしばし訪れたレストランであり、店内にはナポレオンの帽子など縁の歴史的文化財が展示されていた。ルーブル美術館では、多くの美術作品を鑑賞した。一番の目的であるモナリザを鑑賞することはできた。一方、同じくらい興味のあった受胎告知は、展示しておらず鑑賞することができなかったのが残念であった。

グループ調査 1 :「パリの地下遺跡」
今回、私達のグループは、「パリの地下遺跡」をテーマに、ノートルダム地下遺跡、下水道博物館、カタコンベ、パンテオンを調査する計画を立てた。しかし、実際には、ノートルダム地下遺跡、下水博物館の 2 つの調査のみ完遂した。ノートルダム大聖堂に訪れた日は、予想もしなかった大豪雨が起こり、ノートルダム大聖堂の内部に入ることができなかった。その上、雨によるノートルダム地下遺跡の緊急閉館などによって変更になり、地下遺跡の調査は後日に変更となった。そのため、最終日のカタコンベとパンテオンに調査計画通りに行くことができなかった。事前調査では、カタコンベは混雑するという話だったので朝一番に訪れる予定だったのだが、ノートルダムの地下遺跡を優先してしまったため、結局、パンテオンは、時間の都合で外観調査だけとなった。カタコンベでは、入場を待つ列に 4 時間以上長時間並んだが、最終日であり、フランス出国の時間が迫っていたこともあり、後ろ髪を引かれながらも入場することを断念せざるおえなかった。パリでは、調査により沢山の知識を得ることや貴重な経験もできたが、現地調査が計画通りすべて完了しなかった点が、最も悔やまれる点であった。

グループ調査 2 :「オルレアン」
オルレアンは、昔ジャンヌ・ダルクが滞在していた場所である。我々のグループは、ジャンヌ・ダルクの歴史について詳しく調査するためにオルレアンを訪れた。調査では、博物館だけではなく、ジャンヌ・ダルクの家や広場など、ジャンヌ・ダルクの縁のあるヒストリックモニュメントでも調査を行った。調査では、現在でもジャンヌ・ダルクがこの街に根付いていることを実感した。街の至るところでジャンヌ・ダルクが存在していたという歴史的証拠を確認することができた。

国連ヨーロッパ本部、UNESCO 研修
国連ヨーロッパ本部や UNESCO では、政策担当官や、教育普及担当官、国連アーキビストの方々が特別講義を行ってくださり、国連の役割や現在実施されている政策、歴史、施設内の建物や装飾などについて詳しく解説してくれた。大学の世界遺産論などの授業で学んでいるので知識はあるものの、初めて知ることも多く、とてもためになった。講義は英語で行われた。大学の世界遺産の授業では、英文の資料をいつも使っているので基礎的な英単語や世界遺産条約の内容を知っていたので、理解しやすかった。しかし、世界遺産の大規模な遺跡修復や国連プロジェクトの説明では、専門用語が多かったので英語が難しく、途中途中で内容がよく分からない部分もあった。しかし、このことで、逆に英語の勉強にしっかり身をいれようという気持ちを持った。また、国連ヨーロッパ本部の教育普及担当官の方の話に感動し、自分もぜひ国連に就職してみたいと思いました。以前より国連や UNESCO について興味をもつようになり、これらの機関の役割や仕事の内容を具体的に考えるようになった。

感想
今回の研修旅行は得た知識も多く、とても楽しめた。しかし、反省すべき点もあった。それは、準備段階での事前調査の研究が不十分であった点である。準備の時点では、充分に準備し、計画には何も落ち度がないと思っていたが、天候やアクシデントなどの想定外の事態が起こってしまった結果、「パリの地下遺跡群」をすべて完全に調べきることはできなかった。その他にも、国連 UNESCO 研修や、博物館や歴史的建造物調査で、自分の専門的知識や英語やフランス語の語学力が足りないことで、理解できない点もあった。来年の海外専門研修では、不測の事態が起こった場合のために、調査計画の段階で、予防策を立てたいと思う。また事前調査の文献資料収集や調査計画立案の時には、十分に準備し、現地調査に備え、更に入念に勉強をして、海外専門研修をより有意義なものにできるよう努力したいと思う。