vol. 55 2017年6月8日

この人間心理学科で得られた「人を理解しようとする姿勢」は、今の仕事にも私生活にも欠かせない大事な学び

江戸川大学を選んだきっかけ、理由は?

江戸川大学を選んだきっかけはオープンキャンパスでした。心理学を学べるほかの大学のオープンキャンパスにも参加しましたが、江戸川大学の先生と学生スタッフさんが一番熱心に対応してくれました。
オープンキャンパスでは、先生と学生スタッフさんが雑談をしているところや、卒論の相談をしているところも目にしました。あたたかい雰囲気で、なおかつお互いが一生懸命でした。サポート体制もしっかりしているし学生さんも頑張っている、自分もここで頑張ってみたいなと思いました。

大学の4年間はどんなふうに過ごしましたか?

学業とアルバイトの二本柱でした。先生や友人たちのおかげで学校には楽しく通っていました。心理学も面白かったですし、一緒に切磋琢磨できる友人たちの存在もとても大きかったです。サークルには所属せず、その分の時間はアルバイトにあてました。アルバイトで得たお金は生活費や教科書代、友人たちとの遊びに使いました。
土曜日も大学の図書館が開放されているので、夏は涼みながら、冬は暖をとりながら気になることを調べ、好きな本を読んでいました。このほかにも学会に学生スタッフとして参加したり、オープンキャンパスの学生スタッフを務めたりしたことは非常によい経験になりました。

ゼミでの研究テーマは?

「自己価値」と「精神的健康」が研究のテーマでした。『私の価値はこんなところにある』という領域がある人は、それを高めようとします。自己価値にはたとえば、勉強ができること、容姿がいいこと、競争に勝つこと、などが挙げられます。しかし、自分の価値があると思う領域で失敗をすると大きなダメージを負うことになります。「失敗を恐れるようになると、自分の価値があると思う領域での行動を避けるようになり不適応を起こす…その結果、精神的健康に悪影響を与えるではないか?特定の領域に自分の価値を置き過ぎると危険ではないか?」といった研究をしました。

今のお仕事はどんなことをされているのでしょうか?

心理学専門の出版社で編集の仕事をしています。書籍の企画を立てたり、ご執筆いただいた原稿を校正したり、進行管理を行うことが主な業務です。専門性の高い仕事ですが、臆することなく仕事にチャレンジできるのは人間心理学科の基礎から応用まで充実した授業のおかげだと思っています。
以前心理学とは無縁の仕事をしていたことがありますが、そこでも江戸川大学で得た学びは役に立ちました。同世代の社員を見て気が付きましたが、入学時にひとり1台あたえられるパソコンのおかげでパソコンやソフトの扱いに苦戦することはありませんでした。また、人間心理学科ではレポートの書き方や統計学をしっかりと学ぶため、過不足なく物事を報告することやデータを正しく理解することが身につきます。これらはどんな仕事にも役立つのだと思います。なにより、この学科で得られた「人を理解しようとする姿勢」は、今の仕事にも私生活にも欠かせない大事な学びだと思っています。

社会学部 人間心理学科
2012年3月卒業

K.H.さん

株式会社 金子書房

(2017年4月取材当時)