2026.08.25

川崎瞭さん(2025年卒)

山本隆一郎 教授
社会学部人間心理学科の山本隆一郎教授(専門分野:臨床心理学、睡眠行動医学)のゼミを2024年度に卒業した川崎瞭さん(現:東京家政大学大学院 人間生活学総合研究科 臨床心理学専攻 修士課程2年)が卒業研究を元に追加解析・執筆した論文が日本睡眠環境学会の刊行する『睡眠と環境』に掲載されました。
今回、掲載された論文は、児童生徒を対象とした睡眠教育の効果を検討したクラスターランダム化比較試験を系統的に収集し、メタ解析をした結果を報告したものです。
研究の結果、対象となった試験間の統計的異質性が高く、睡眠(睡眠時間や就寝時刻、起床時刻)に及ぼす有意な影響は確認されませんでした。また、クラスターサイズや級内相関係数を考慮した感度分析においても、同様の結果が得られました。サブグループ解析の結果からは、行動変容手法を取り入れることが睡眠の改善に有用である可能性が示唆されました。
このことから、児童生徒の睡眠改善のための睡眠教育では、知識を教示するだけでは有効性に乏しく、プログラム内で具体的な行動計画を立てる仕掛けを工夫することが重要であると考えられます。
本研究は、学校保健における児童生徒の睡眠問題の改善に重要な示唆を与えると考えられます。
■論文情報