ひらめき☆ときめきサイエンス2012開催報告

ひらめき☆ときめきサイエンス
「眠りの不思議を科学する〜夢や金縛りの謎を解く〜」開催報告


8月1日(水)、「眠りの不思議を科学する~夢や金縛りの謎を解く~」が開催されました。
睡眠研究所所長・高澤則美先生から開会の挨拶をいただいた後、本日の流れについて説明し、最後に日本学術振興会委員・東京大学の大桃敏行先生から科研費についての説明をしていただきました。

  

午前中は、本学の松田英子先生が夢や悪夢のメカニズムや興味深い悪夢の事例などについての講義を行い、実習では「自分の生物リズムを解析してみよう。健康的な眠りかな?」と題し、事前に記録してもらった「睡眠票(sleep log)」のデータを入力し、解析の準備をしました

  

ランチタイムをはさみ、午後から本学の福田先生による「脳波をとってみよう。眠くなると脳波は変わるのかな?」と題した実習がありました。睡眠実験室に移動して、脳波をとるために参加者から立候補してもらった「被験者」に電極などを装着しました。そして脳波計で脳波や眼球運動などがどのように記録されるのかを説明しながら、実際に睡眠の脳波を記録し、観察と解説を行いました。

クッキータイム後、福田先生による「金縛りの不思議、眠りと成績・病気との関係」と題した講義がありました。講義では、金縛りは心霊現象などではなく、生理学的に説明できる現象であること、物事を「科学的に考えること」の大切さについて説明するとともに、規則正しい睡眠習慣は心身の健康(うつ病や死亡率の増加や癌のリスクの上昇)と関係し、学業成績とも関係することを説明しました。

修了式では、午前中に入力してもらったデータの解析結果を参加者に返却し、規則正しい生活をしているか考察してもらいました。その後、本学の市村学長がひとりひとりに未来博士号と題した修了証書を授与し、終了しました。

中学生には難しいかと思われたプログラムではありましたが、参加者が非常に興味を持って取り組んでことが保護者等のアンケートから伺えました。

今回のプログラムに参加してくださった方々にこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。