研究所・センター
国際交流センター
国際交流センター 准教授
博士(日本語教育学)
幼少期から国内外での移動が多く、山口・愛媛・東京・神奈川のほか、ドイツ(フランクフルト)やフランス各地(パリ、トゥールーズ、ディジョン、リール)で暮らし、多様な人々と出会ってきました。大学ではフランス文学科でフランス語を学び、卒業後はフランスに留学して各地の教育機関でさらに学びを深めました。その後、日本語教師養成課程を経て大学院で日本語教育学を専攻し、日本とフランスの大学で日本語教育や教員養成に携わってきました。
国内外の学習者が日本語を外国語・第二言語・継承語(親から子どもへ受け継がれる言語)として学ぶための環境づくりを研究する分野です。また、生涯学習の観点からも、「ことば」の学びを支える取り組みが行われています。日本語教員の養成を担うとともに、グローバル社会で生きる外国語学習者や、国際家族に育つ人、長く海外で暮らした日本人など、多様な背景を持つ人々の「ことば」の学びを多角的に研究する分野でもあります。
大学生活は、人や出来事との出会いを通じて「移動」の経験を広げられる大切な時期です。「移動」とは、引っ越しや旅行といった場所の変化だけでなく、高校や日本語学校から大学への環境の変化、新しい「ことば」の学びや、それを使った交流・協働などの日々の挑戦からも生まれます。そうした「移動」のなかで、日本語や複数の言語の学びを振り返り、専門分野の学びと結びつけて考えることは、主体的で協働的な学びを育み、キャリア形成にもつながります。
日本語学習者の「生涯にわたる言語学習」を支える日本語教育について研究しています。学習者が日本語という「ことば」を学ぶ経験のなかで、時間的・空間的な「移動」を通じて「学習と人生のつながり」を意識できるようになることを大切にしています。さらに、グローバル化によって人や言語の移動が活発になっている今、大学という学習環境で外国語として日本語を学ぶ意味にも注目しています。
これまで、「使うあてのない日本語学習」とキャリア形成の関係、留学生へのキャリア形成支援としての「ことば」の教育、そして継承日本語学習者が「継承」をどのように意味づけるかについて研究してきました。今後は、留学生と日本人学生が協働し、相互に学び合う国際交流活動を促進することで、多文化共生を体験できる学習環境の充実に取り組みたいと考えています。
日本語アカデミック基礎II、日本語基礎II、日本語応用II
中・高時代はコーラス部に所属し、大学では声楽をしていました。今は、学生の皆さんに教えていただいた様々な国の音楽やドラマ、映画、アニメを楽しんでいます。また、ディズニーリゾートに行くことも好きで、新しい出会いや経験を楽しむ時間を大切にしています。