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防災への取り組み

2023年9月15日(金)・9月21日 (木)防災訓練の実施報告

防災等危機管理委員会

今年度はコロナ禍を経て、数年ぶりの教職員合同の対面防災訓練の実施となった。また、訓練2日目は学生の避難訓練も実施した。
9月15日(金)の参加者数は56人、9月21日(木)の参加者数は96人となった。

1.防災訓練について

今回は地震発生後、A棟2階非常勤講師室から火災が発生した想定で、中庭へ避難する訓練とした。教職員合同での対面訓練が久しぶりということもあり、各自が記憶を思い出しながらも新鮮味のある訓練となった。
訓練開始前に委員長及び大学事務局長より、訓練の重要性と心構えについて説明があった。
避難者を誘導する道や、要救助者の運び方、AEDの置き場所や使用方法等、訓練時だけではなく、日常の中に防災への認識を高めながら過ごしていくことが大切だと感じることができた。

2.部分訓練

9月15日(金)は全体訓練後に部分訓練を実施した。訓練内容は無線機と担架、消火設備の使い方であった。
無線機は災害時の連絡手段として生命線となるものである。ボタンの押し方等の操作方法だけでなく、「誰が誰に何を伝えるのか」を明確にすることで、円滑な情報伝達が可能になると確認することができた。
担架の使用方法では、傷病者のベルト固定方法を確認し、どのぐらいの角度に傾けるとより少ない力で運搬することができるのか試すことができた。無線機も担架も触ったことがない者にとっては、簡単な操作で戸惑ってしまうことがあった。普段から定期的に触るようにすることが緊急時に大きな力になると感じた。
消火ホースは複数人で支えないと水の方向が定まらず、コントロールの難しさを体感することができ、とても貴重な経験となった。

3.学生訓練について

9月21日(木)は授業中に地震が発生した想定で、授業担当教員が学生をすみやかに避難させる訓練を行った。
緊急地震速報の発報を受けた安全行動、廊下等避難経路の安全を確保した上で学生を引率しての避難、避難先での点呼報告を実施した。
多少の混乱はあったものの、学生の避難は発災後10分余りで完了した。ただし階段に大人数が一度に殺到すると将棋倒しの危険性があるため、落ち着いた避難行動ができるように災害時へ向けた心構えが必要であると感じた。また、避難先であるサブグランドに多くの人が集まると、点呼場所が見えにくく、人混みで状況の把握も難しかった。緊急時にはパニック状態にならないよう、拡声器や看板等を使用し、スムーズな誘導をすべきだと感じた。

4.まとめ

参加者からは警報が予想以上に大きく、自衛消防隊の間での連絡のやり取りに支障が出るといった声が寄せられた。しかし、警報は自動的に作動し、消すことはできないものである。そうした環境の中でパニックに至ることなく、冷静かつスムーズに対応することが課題となった。
また、日頃から災害を想定して校舎を使用し、危険な場所や安全な避難について教職員が意識を向けておくことで、自衛消防隊の力をより大きく発揮することができると再認識する場となった。