2026.09.16

9月3日(木)から9月6日(日)にかけて、社会学部現代社会学科の授業「海外専門研修」で林承緯教授(専門分野:民俗学)、川瀬由高准教授(専門分野:文化人類学)の引率のもと、学生8名が台湾・宜蘭県羅東鎮・頭城鎮および台北市を訪問し、調査実習プログラムに取り組みました。
宜蘭県羅東鎮の羅東観光夜市では、公共空間でのヒトの振る舞いを考現学という手法で調査する「パブリック・ライフ調査」を実施しました。現場の状況にあわせて研究テーマや調査項目を自ら考案し、班員と協力してデータの収集に取り組む学生主体のフィールドワーク研修を通して、調査スキルの向上を図るとともに日台の生活文化の差異と共通点について考察しました。
また、川瀬准教授が現地調査を行ってきた宜蘭県頭城鎮では、旧市街の街歩き調査を実施しました。廟における信仰実践を体験するとともに、日本統治時代の建造物が文化遺産として保存・活用されている様子も調査しました。その後、鳥石港から亀山島を周回するホエールウォッチングツアーにも乗船し、沿海部の観光業に触れる貴重な機会になりました。
台北市では、陽明山国家公園において陽明山の生態系と歴史を学んだ後、東呉大学社会学系を訪問しました。東呉大学の学生8名および本学学生の双方による自己紹介および「パブリック・ライフ調査」に関する合同ミーティングの後には、士林夜市へと移動し、合同調査実習を行いました。日台混生の調査チーム4班は、翻訳アプリを駆使しながら意見を交わし、夜市の準備から営業開始までの過渡的な状況および屋台の業態の特徴を捉えようとする意欲的な調査を実施しました。台湾の学生との交流および共同調査という、得難い経験の機会となりました。
研修中にお世話になりました東呉大学社会学系の鄭得興主任、劉育成教授ならびに学生の皆様、亀山島観光船船長の簡国章氏、頭城慶元宮の皆様、士林慈諴宮の皆様、陽明山国家公園管理処の皆様、羅東文化工場の皆様に、深く感謝申し上げます。
■参加した学生のコメント(一部抜粋)
・日本では絶対に体験できないようなことが台湾では体験できたり、今まで当たり前に通用していた言語がいざ海外に行くと通用しない不自由さを感じたりして、このような経験が自分の将来の視野を広げてくれるように感じました。
・東呉大学の学生との共同調査を行えたことが大きな学びになりました。コミュニケーションを取りながら調査を行うことで、台湾に住む学生の生活についても知ることができました。また、事前研修で学んだ台湾の歴史を、実際に自分の目で見て肌で感じることで、より深く理解することができました。
・学生のうちに海外へ行きたいという思いがありましたが、不安もあり、なかなか一歩を踏み出すことができずにいました。しかし、今回の台湾海外研修では、台湾出身の林先生と、中国をフィールドとして研究されていた川瀬先生が引率してくださったため、安心して研修に参加することができました。台湾には日本の食べ物や会社が多く進出していることや、日本と台湾における寺院のあり方や建造物の違いなど、さまざまな文化の違いに驚きました。どれも新鮮で一日一日が濃く感じました。たくさんの初めての経験をしてとても刺激になりました。
・初めての海外ということもあり、参加することに不安もありましたが、実際に行ってみると、毎日楽しく研修に取り組むことができました。想定外のハプニングは多少ありましたが、現代社会学科の基礎となるフィールドワークを思う存分行うことができ、今まで学んできた講義の内容がすべて生きました。社会学を学ぼうというモチベーションも、他言語を修得しようという意識も高まりました。東呉大学の方との交流を通して、留学に挑戦してみたいという気持ちも芽生えました。






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