2026.08.31

崎本武志 教授
社会学部現代社会学科の崎本武志教授(観光学・地域創生ゼミナール)が、一般財団法人国際観光サービスセンター(ITCJ)発行、日本政府観光局(JNTO)監修の月刊誌『国際観光情報』2026年8月号に、日本国際観光学会会長として「日本のインバウンド振興における「アップサイクル・ツーリズム」のすすめ」と題した巻頭言を執筆しました。
岐阜県高山市内のホテルでは、訪日外国人観光客が衣服を置き残すケースが増えており、その処分や活用が課題となっていました。こうした状況を受け、KOKO HOTEL飛騨高山では、インバウンド観光客が残した衣服を活用したファッションショーを、高等学校の探究活動の一環として行うことを企画しました。岐阜県立飛騨高山高校生活デザイン科の生徒が福祉施設利用者と協力し、残された衣服をリメークして、ファッションショーの衣装として再生させる取り組みです。このファッションショーは、8月7日(金)にKOKO HOTEL飛騨高山にて開催され、大成功を収めました。
この事例について崎本教授は、インバウンド観光によって生じた「放置衣服」という課題を、地域の教育・福祉・観光を結び付ける新たな価値へと転換した点に注目。「本来廃棄されるはずの資源や製品に新たなデザインやアイデアを加えることで新しい価値を創造」する「アップサイクルが結実した」と評価しています。
さらに、このような考え方を観光振興に取り入れることで、環境負荷の低減と地域活性化を同時に実現できる可能性を示し、インバウンド需要が高まる高山市をはじめ、日本各地における新たな観光のあり方として、「アップサイクル・ツーリズム」のさらなる展開に期待を寄せています。
