vol. 25 2016年12月21日

大学での経験や先生のアドバイスが、今の自分へ繋がっている

現在担当されているお仕事について教えてください。

現在、外資系企業の販売スタッフとして接客・販売、商品管理、商品ディスプレイ、顧客管理を担当してます。都内一等地にあるラグジュアリーブランドの旗艦店の為、多店舗の手本になる接客、商品ディスプレイが求められます。接客の経験を積み上げ高めていくことは勿論ですが、世界中のどの店舗とも同じ雰囲気の店頭作りを行うことが基本なので、本国より買い付けされる商品数量が少ない中、本国と変わらない「商品ディスプレイ」に仕上げること。また、来店頻度や購買率に関してリピートしていただけるような顧客様との良好な関係性作り「顧客管理」に力を注いでいます。

在学中、2011年度の「エドコレ」では、スタイリングを担当されました。当時を振り返って、とくに印象に残っていることは何ですか?

スタイリング担当として主にやるべきことが3つありました。
ファッション雑誌などで活躍されている読者モデルや学内からピックアップする学生モデルの選定。そのモデルの衣装選びや、モデルのヘアメイクを担当してくださるパリ美容専門学校との連携です。
経験したことのないことでいっぱいでしたが、その中でもモデル一人一人の衣装ルックをピックアップし、選定したモデルにはめ込む衣装選びが特にエドコレのキーになると感じました。
どのモデルがどのルックを着用したらより映えるかなど、ショーをより良く魅せる為、自身の感性を磨く為に雑誌を読み漁り、女性の意見を聞くなど、ファッションが好きという好奇心だけで沢山のアイディアが浮かび、ルックのピックアップを仕上げました。
自分の力だけでは上手に表現出来ない体験であった為、新しい発見が多く、工夫して考える面白さを知り、物事を見る視点の振り幅も広がりました。

「エドコレ」でのご経験や、中口先生のご指導は、現在のお仕事のなかでどのように活かされていますか?

学生がメインとなって行動し、あくまでも中口先生はサポート役として学生を全力でサポートしてくださいました。
仲間全員で目標を持ち何か1つのことに向かって試行錯誤し、声を掛け合いながら情報を共有すること。工夫した考えを持って目標達成に向かうこと。また計画的に物事を進めるチームワークの重要性の3つを教わりました。
中口先生から教わったこともあり、人から吸収すること。それを用いて自身で工夫した考えを持つこと。それを人に表現すること。このルーティーンが自分の中で出来上がりました。
今後の人生設計の振り幅を広げる為、このルーティーンを基に現在の仕事に落とし込み、ストイックに自分を磨くことに力を注いでいます。
結果、旗艦店のスタッフとして働くことが出来、顧客様もより一層増え、人から頼られるスタッフになっています。ちなみにこれはどの職種に置き換えても実践出来る考えだと思います。今後はさらに視野を広げて頼ってくれる人にもっと応えていきたいと思っています。

実社会での経験を積まれるなかで、江戸川大学(ファッションビジネスコース)で学んで良かったと感じられたことはありますか?

好きな分野を専攻して自然と趣味や共通点が似ている学生と出会い、皆テイストは違いがあってもファッションというカテゴリーで知らないことや面白いこと楽しいことを全て共有することが出来ました。
現在もファッション業界でご活躍されている教授から業界の情報を聞くことでリアルな話に触れる機会が多くその全体像から奥深く細かい所まで学べました。
ファッション業界の仕組みも教わりますが、それ以外にも洋服をより綺麗に魅せる為の歩き方や姿勢の講義、また、コスメや化粧品、美容に関する講義も受講することが出来ます。
ファッションのカテゴリーを幅広く取り入れることが出来、在学中に得られる知識は全て自身の接客のボキャブラリーとして役立っています。
毎日新しい知識を取り入れたいと思うことはファッションが大好きな人の共通点、新鮮で刺激になる毎日を送れたからこそ、自身の大学生活は社会に出て固い地盤になっていると感じます。

社会学部経営社会学科
2014年3月卒業

N.H.さん

マイケル・コース ジャパン株式会社
外資系アパレル企業 販売職

(2016年12月取材当時)