海外研修
海外専門研修

パリ・ロンドン・国連専門研修

2015 年度

海外専門研修(パリ・ロンドン・国連専門研修)

(学生 4 名+引率教員 2 名) 6 名

行程月/日地名時刻交通機関スケジュール
18 月 31 日(月)成田国際空港発
パリシャルルド
ゴール空港着
13 : 55
19 : 25
NH20511 : 00 集合
29 月 1 日(火)ノートルダムパリ、オペラ地区、証券取引場、パリクリュニュー中世博物館、ル・プロコップ、ソロボンヌ大学、ルクサンブール公園、サンジェルマンデュプレ地区、カルティエラタン地区
39 月 2 日(水)パリ北駅発
ロンドンセント
パンクラス駅着
09 : 13
10 : 39
EuroStar
9 0 1 5
レッドハウス、ウェストミンスター寺院、ナショナルギャラリー、トラファルガー広場、ホワイトホール
49 月 3 日(木)ロンドンセント
パンクラス駅発
パリ北駅着
16 : 22
19 : 47
EuroStar
9 0 4 0
プリムローズヒル、大英博物館
59 月 4 日(金)<ユネスコ専門研修 1 日目>ユネスコアーカイブ、ユネスコ機関構内各部局、シャンドマルス公園、エッフェル塔、ルーブル美術館、パリ市街の文化的景観調査(グループ調査)
69 月 5 日(土)A 班 パリ東駅
ストラスブール駅
ストラスブール駅
パリ東駅
B 班 パリ東駅
コルマール駅
コルマール駅
パリ東駅
07 : 25
09 : 24
18 : 16
20 : 35
06 : 55
09 : 45
16 : 14
19 : 07
<ストラスブール調査>
グランリル旧市街、ノートルダム大聖堂
<コルマール調査>
・旧市街調査
7
9 月 6 日(日)アカデミーフランセーズ、ポンデザール、オルセー美術館、凱旋門、エリゼ宮殿、コンコルド広場、マドレーヌ寺院、チュルリー公園
89 月 7 日(月)サンチャペル、最高裁判所、パンテオン、マレ地区、国立図書館、ポンピドゥセンター
99 月 8 日(火)パリシャルル
ドゴール空港
21 : 10<ユネスコ専門研修 2 日目>世界遺産センター、国際大学都市、ベルサイユ宮殿
10羽田空港16 : 00NH21617 : 00 解散

引率教員 関根 理恵 講師/吉永 明弘 准教授

今回の研修では、天候に恵まれ、順調に研究調査を行うことができました。研修は、パリとロンドン、アルザス地方(ストラスブール、コルマール)で実施されました。
研修内容は、世界遺産などの歴史的建造物と文化的景観の調査、および UNESCO パリ本部での専門研修です。

< UNESCO 専門研修>
今回の研修で、初めて国連専門機関での専門研修が取り入れられました。UNESCO は、国連の専門機関で、教育と科学、文化分野の国際政策を担当しています。「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和の砦を築かなければならない」という理念に基づいた政策とプログラムを実施しています。世界遺産や無形遺産の保護政策、EFD( Education for All )などが有名です。
今回の UNESCO 研修では、2 日に渡って、Programme Specialist と呼ばれる政策専門官から、各国の政府代表者や専門官が国際会議等で受講するのと同等の専門レクチャー( Basic level )を受講しました。1 日目の UNESCO ドキュメントセンターでは、政策専門官(国連アーキビスト)から、「 UNESCO の概要」、「学術調査および研究に関する UNESCO による国際的施策について」、「 UNESCO の古文書および公文書について」、「国連公文書の利用ガイダンス」の 4 つのレクチャーを受けました。さらに、ご好意で、公文書保管庫内にて UNESCO 創設時の特別史料を閲覧しました。2 日目の文化局世界遺産センターでは、政策担当専門官から「世界遺産」と「文化的景観」の 2 つのレクチャーを受けました。

<世界遺産・歴史的建造物調査、文化的景観調査、博物館見学>
パリでは、世界遺産「セーヌ川河岸( 1991 年登録)」、「ヴェルサイユ宮殿( 1979 年登録)」などを視察しました。ロンドンでは、世界遺産「ウェストミンスター宮殿、ウェストミンスター大寺院及び聖マーガレット教会( 1987 年登録)」を中心に、市内の歴史的建造物を視察および調査しました。今回の学習サブテーマは、「川という交通路とともに河岸に発達したヨーロッパの都市の考察」、「歴史的建造物および生活と共存する文化的景観」「文化遺産保護」でした。
アルザス地方では、伝統的建造物群保存地区と文化的景観の調査を実施しました。ストラスブールでは、イル川の中州に建設された中世の街・世界遺産「グラン・イル」(運河を利用した中世の街の区割りを残す旧市街)や、中核都市に創造された世界遺産「ストラスブール・ノートルダム大聖堂」を調査しました。ドイツとの国境に近いコルマールでは、パリやロンドンなどとは違う木骨造(コロンバージュ様式)の建物群や中世の街並みを調査しました。コルマールは、「ハウルの動く城」の舞台にもなった美しい街として知られています。ロンドンでも文化的景観調査を実施し、戦略的眺望の保全地点に登録されている「プリムローズヒル」にて現況調査を実施しました。また、文化遺産保護活動の中心的役割を担っている英国ナショナルトラストの管理施設「レッドハウス」では、ウィリアムモリスのアーツ&クラフト運動の歴史や、文化遺産の修復、復元について現地のインタープリターの解説と共に学びました。

<博物館視察>
大英博物館、ナショナルギャラリー、ルーブル美術館、オルセー美術館、ポンピドゥセンター、パリクリュニュー中世博物館等を視察しました。

<日常の様子>
パリで一番古いカフェ「ル・プロコップ」でみんなで昼食をしました。シラク大統領の指定席で食事をすることができ、よい思い出となりました。食事後には、レストラン内に展示されているナポレオンゆかりの文化財を見学して楽しみました。初めての長期調査と学術専門研修がヨーロッパだったため、最初は少し緊張をしていましたが、一生懸命取り組むうちに日常生活にも慣れ、個人的興味、学術的な視点や考察も加わり、充実した研修となりました。調査結果は、帰国後に総括し、奈良国立文化財研究所主催「第7回文化的景観研究集会」にて研究成果として発表しました。