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2018.06.16

人間心理学科・福田一彦教授らの研究成果が世界睡眠学会、国際小児睡眠学会のオフィシャルジャーナル『Sleep Medicine』に掲載

好きな匂いをかぐと嫌な夢を見る?!

人はレム睡眠中に夢を見ますが、レム睡眠中に本人の好きな匂いを提示すると、夢内容が良くなるのではなく、むしろ不快な内容に変化するという驚くべき結果を得ました。この結果は、嗅覚を処理する系が不快な情動に関連する脳の扁桃体へ直接入力を送っていることや、レム睡眠中には、好き嫌いなどの価値判断を行っている眼窩前頭皮質の活動が低下していること、匂いとの接触回数が多いとその匂いを好きになりやすく、また接触回数が多いと匂いのセンサーである嗅上皮での閾値が下がることなどによって生じているのではないかと考察しました。

この研究は元筑波大学人間学群心理学類の岡部聡美さんが、江戸川大学社会学部人間心理学科の福田一彦教授(実験心理学)、 農研機構・野菜花き研究部門の望月寛子上級研究員、筑波大学人間系の山田一夫准教授らとともに江戸川大学の睡眠研究所の実験施設で行なったものです。

本研究成果は、世界睡眠学会や国際小児睡眠学会のオフィシャルジャーナルである『 Sleep Medicine 』( 2018 年 4 月 19 日:Available Online )に掲載されました。

発表者
江戸川大学 社会学部 人間心理学科 教授(睡眠研究所)
福田一彦

福田一彦教授

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