ひらめき☆ときめきサイエンス2014開催報告

眠りの不思議を科学する 開催報告

眠りの不思議を科学する~夢や金縛りの謎を解く~

開催日:平成26年8月1日(金)
実施機関(実施場所):江戸川大学(C棟睡眠実験室等)
実施代表者(所属・職名):福田一彦(社会学部・教授)
受講生:中学生12名 高校生3名 計15名

当日のスケジュール

09:30~10:00受付
10:00~10:30開講式(あいさつ、オリエンテーション(眠りのクイズ)、科研費の説明)
10:30~12:30講義&実習 「身体とこころ ~自律神経系の指標とこころの動き~(講師:高澤則美)」
12:30~13:30ランチタイム・質問タイム
13:30~14:20講義「眠りのメカニズム.睡眠の重要性について (講師:福田一彦)」
14:20~14:40休憩(クッキータイム)
14:40~16:40実習「脳波・眼電図をとってみよう.眠くなると脳波は変わるのかな?」
16:40~17:00修了式(アンケート記入、眠りのクイズ再挑戦、未来博士号授与)
17:00 解散

実施の様子

講義&実習 「身体とこころ ~自律神経系の指標とこころの動き~」
受付・開講式の後、高澤則美先生を中心として自律神経系の電気生理学的指標についての説明と測定実習が行われました。実習では、参加者自らが被験者となり、自らの認知活動や精神状態と電気生理学的指標との関連について実際に体験しました。

講義「眠りのメカニズム.睡眠の重要性について」
福田一彦先生による「眠りのメカニズムや睡眠の重要性について」の講義がありました。

実習「脳波をとってみよう。眠くなると脳波は変わるのかな?」
休憩を挟んで、脳波・眼電図の測定実習を行いました。目の動きや覚醒状態と、記録された波形との関連について、参加者自らが被験者となって体験しながら学びました。また、それと同時にスタッフの大学生1名に睡眠ポリグラフ計測用の電極を装着し睡眠実験室内で睡眠をとらせ、実際に記録を見ながら睡眠状態の変化について説明しました。

最後に、本学の市村学長から直接ひとりひとりに修了証書(未来博士号)が授与されました。みなさん「眠らない」で、集中して参加してくれました。お疲れ様。
プログラムに参加してくださった方々にこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。

事務局との協力体制

企画総務課、入試広報課と連携し、当日までの準備、当日の実施、解散後の片付けに至るまで、問題なくイベントを実施できた。

広報活動

企画総務課、入試広報課との緊密な連携により、ポスターやチラシの作成、配布を行った。その結果、定員を上回る応募があった (当日はキャンセルした参加者がいたため、15名の参加となった)。

安全配慮

今回実習に用いた精神生理学的指標は安全性が高く、危険を伴うものではないが、万全を期して全ての参加者を対象に傷害保険に加入した。

今後の発展性、課題

電気生理学的な指標を用いた心理学を知ってもらうことで、こころを客観的に測る試みの面白さと難しさを知ってもらえたように思われた。参加者が多かったために、講義・実習を実施した実験棟内の部屋のサイズでは手狭であった。また真夏の開催となったため部屋が暑く、生理指標の取得に問題がでる場合があった。今後は開催場所と開催方法の工夫が必要かもしれない。