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社会学部
現代社会学科

優秀論文の紹介

江戸川大学では、3 年次に所属したゼミナールで専門研究を行い、4 年次には卒業論文を執筆します。各ゼミの指導教員は卒業論文のうち優秀な論文を優秀論文として推薦します。優秀論文発表会では、優秀論文を執筆した学生がプレゼンテーションを行い、最も優秀な論文が選考されます。

2017 年度 優秀論文(社会学部現代社会学科)

最優秀論文
「アメニティマップ作りの環境教育への意義とアメニティマップの新たな活用法について」
高橋裕貴さん(吉永明弘ゼミ)


<論文概要>
本論文は、近隣の小学生及び学生を対象にアメニティマップ(良いと思う場所、悪いと思う場所を色分けして示した地図)を作ってもらい、アメニティマップが児童・学生にどのような変化、反応を示すのか調査し、それによってアメニティマップづくりに環境教育上の意義と有用性があるのかどうかを調査したものである。結果として、小学生でも大学生でも環境に対する関心を引き出しうること、また児童の保護者にとっては児童の行動範囲や興味を可視化できるという利点があることが分かった。

<選考のポイント>
論文については、アメニティマップの概要や作り方が手際よく解説され、調査の分析が丁寧であったことなどが評価された。発表会当日にはマップの実物やマップ作りの道具を持参して、熱のこもった語りでアピールしたこと、質問に的確に答えていたことなどが聴衆からの高い評価を得た。

優秀賞
「博物館とその周辺環境に関する研究」
岡野瑛莉さん(関根理恵ゼミ)


<論文概要>
本研究は、ロンドンナショナルギャラリーと東京国立博物館を基軸に、歴史的建物群保存地区、高台からの見晴らし景、閉鎖型広場、開放型公園の類型区分から、ロンドンのプリムローズヒル、東京の芝公園を比較対象に加え 4 つの文化的公共空間を解析し、特徴を明らかにするとともに運用方法等今後の展望について考察した研究である。形成過程の歴史的経緯、文化的景観要素、利用状況と運用管理、法令政策、都市計画などの観点から分析検討を実施した都市計画における文化政策のケーススタディである。

<選考のポイント>
本論文は、海外調査を含む現地調査に基づいた研究であり、繰り返し調査地に出向き詳細なデータを取得している点が社会学調査として高く評価できる。また、数多くの海外文献や明治期の古文書等歴史資料、法令を含む公文書など膨大な資料を分析し論を導き出している点などからも、データの信頼性と有効性を主張するに十分に足る立証が得られていると認められる。
結論では、芝の導入による滞在時間や利用方法の改善、花見など季節や樹木などの自然と人間を融合させた伝統的慣習の活性化、重要眺望地点からのモニュメント鳥瞰地確保のための重要眺望地の保護政策の導入など、現況に基づいた実行可能なオリジナリティあふれる政策提言を打ち出している。都市計画、文化的景観保護、文化政策、アートマネージメントの分野において優位な政策評価の実証化と効果的措置の立案に成功した研究であり、社会学の研究者として、今後のさらなる活躍に期待がもてる。

学生賞
「少子高齢化の現状と改善ー生物学的・比較文化学的視点からー」
中澤龍輝さん(斗鬼正一ゼミ)


<論文概要>
少子高齢化問題を、結婚、家族、性、子育て、働き方、女性の社会進出など多様な視点からとらえ、さらに生物学、比較文化学というユニークな視点をも取り入れて考察し、背後にある日本社会の価値観を探り、対応をも検討した力作。研究手法も、諸分野の研究を大量に渉猟しただけでなく、文化人類学的フィールドワークとして介護や風俗産業の現場にまで入り、ナマの姿、声に触れるところから始めるなど、きわめて意欲的なものである。

<選考のポイント>
重要かつ社会的関心が高いテーマで、先行研究もメディアなどの情報も幅広く数多いが、それらに広く当たり、踏まえた上で、筆者の関心が高い生物学、比較文化学という独自の視点も取り入れて、意欲的に考察している。さらに風俗産業の現場にまで赴くなど、フィールドワークも意欲的で、問題の広く、深い理解につなげている。

その他の優秀論文は以下のとおりです。
千葉県の価値農業 岩倉健さん(崎本武志ゼミ)
博物館における情報化の現状と課題 大崎耀平さん(関根理恵ゼミ)
現代日本庭園の機能と楽しみ方 鈴木翼さん(中島慶二ゼミ)
キャラクター文化が浸透する日本~ゆるキャラの活用と今後の可能性とは~ 高須千津子さん(土屋薫ゼミ)