猶原 和子

こどもコミュニケーション学科 特任教授

小学校で長い間、音楽を担当してきました。音楽に序列はないという考えのもと、ピアノや合唱だけでなく、和太鼓やお囃子、ガムランなど、世界の様々な音楽を子どもたちと楽しんできました。また、演奏だけでなく、動きや映像を伴うものや、創作、会の企画や運営も行うことも「ミュージッキング」です。学生の皆さんと、幅広い視点から音楽と人との関わりについて一緒に考えていきたいと思います。

研究分野:教育学
専門分野:音楽教育学・授業研究


音楽教育は、まさに音楽と人との関わりを、多様な視点から探求するものです。幼児教育から小学校に向けた連携教育において、フレネ教育やレッジョ・エミリアの教育を根底におき、身体と音楽との結びつきを大切にした教育のあり方を追求しています。

専門分野の魅力・学ぶ上で大事なこと


人と最も深いところで関わっているのが音楽だと考えています。その関わり方は、歴史的背景や社会、宗教などによって異なります。どのような音楽様式も尊重する姿勢をもち、自分の興味に基づいてこだわりを持って浸ることが、特に大切だと思います。

研究テーマ


・幼・小・中連携を意識した音楽教育のカリキュラム開発
・音楽を通したシティズンシップ・「てつがく」教育
・教師の変容を促す授業研究の改善

最近の研究活動


・文化庁の助成を受け、日本の伝統音楽を楽しんで学ぶことのできるような学習材、学習方法を探究し、2019年3月に音楽之友社から『唱歌(しょうが)で学ぶ日本音楽』(DVD教材2枚付き)を「日本音楽の教育と研究をつなぐ会」として出版。
・フランスのフレネ教育とそこに関連するレッジョ・エミリアやイエナプラン教育について、フランス、イタリア、オランダ、フィンランド、ベルギーの小学校及び就学前学校を視察し、学習環境や地域との関連を中心に研究を進めている。
・大学生の表現の場として地域でのコンサートを定期的に開催中。

担当科目


表現(音楽)、器楽表現の技術、総合表現演習II(オペレッタ)、基礎ゼミナール、学校インターンシップ、専門ゼミナール、卒論ゼミナール